札幌市教委の小中連携・一貫教育　検討委で基本方針協議　５～６月にも設置、２ヵ年を予定

（市町村 2017-01-27付）

　札幌市教委は二十九年度の五～六月にも、小中一貫教育の在り方検討委員会を設置する。小中連携・一貫教育推進事業の一環として設けるもの。札幌市における小中一貫教育の基本的な方針を検討する予定となっている。

　市教委は、昨年四月一日に施行された改正学校教育法を踏まえ、小中連携・一貫教育推進事業を二十八年度から実施。先進都市の視察やモデル校での調査研究を通して、市として小中一貫教育の在り方を検討している。

　二十八年度は福移小中学校をモデル校に指定した。音楽や外国語などを担当する中学校教員が小学校で授業を実施するなど、九年間を見通したカリキュラムの在り方を検討。また、小中一貫教育を推進するのに当たって、どういった課題があるかなど、研究を進めている。

　二十九年度は五～六月にも検討委員会を設置する計画となっている。委員は、学識経験者や学校関係者、保護者等を想定。二年ほどかけて、モデル校の研究成果などを踏まえながら、市における小中一貫教育の基本的な方針を検討する予定となっている。

　また、二月にも市教委の職員が道外で小中一貫教育に先進的に取り組んでいる学校を視察する予定。市として小中一貫教育の在り方を考えるため、先進校やモデル校の取組から論点を整理していく。

(市町村 2017-01-27付)