札幌市教育実践功績表彰式　４個人、１校が栄に浴す　団体では大倉山小が受賞

（市町村 2017-01-30付）

札幌市の学校教育の振興に貢献した受賞者をたたえた

　札幌市教委は二十六日、札幌すみれホテルで二十八年度札幌市教育実践功績表彰式を執り行った。学校教育の振興に貢献した四個人と一校に長岡豊彦教育長が表彰状を授与。受賞者は札幌市学校教育の今後の充実・発展に向け、決意を新たにした。

　市教委が十四年度から行っているもので、十九年度からは新たに学校表彰を加えている。

　本年度の受賞者は札幌市立白楊幼稚園の池上由紀子園長、山鼻南小学校の菅井留美子校長、札幌啓北商業高校の西田典博教諭、平岸西小学校の佐藤一美調理員の四人と、大倉山小学校（類家斉校長）の一校となっている。＝功績の概要は後日掲載＝

　式の冒頭、長岡教育長があいさつ。少子高齢化や人口減少など大きな課題に直面している社会情勢について、今後一層困難な状況が想定されるとした上で、「札幌の未来を担うさっぽろっ子の健やかな成長のため、知恵や工夫を凝らしながら、夢を実現する力を育むという使命を果たすことが重要」と述べた。

　受賞者に対しては、「今後もこれまで培ってきた優れた技量や見識を発揮し、引き続き札幌市学校教育の振興・発展のため、気概と誇りをもって活躍してほしい」と呼びかけた。

　続いて、市教委の檜田英樹教職員担当部長が受賞者の功績を紹介。長岡教育長が一人ひとりに表彰状と記念の盾を手渡した。

　祝辞に立った札幌市議会文教委員会の山口かずさ委員長は「カリキュラムマネジメントやアクティブ・ラーニングが示されるなど今日の教育を取り巻く環境は大きな転換期を迎えている。札幌市議会でも文教委員会が中心となって市民の皆さんが安心して子どもたちを育むことができるよう全力で取り組む」と述べた。

　受賞者の取組については、「日本の未来を切り拓く子どもたちを育むとともに、将来の札幌市を形づくる礎となる。今後も札幌市の教育の発展のため、また、あとに続く者の道しるべになり、教育に対する高い志を伝えてほしい」と呼びかけた。

　受賞者代表あいさつでは白楊幼稚園の池上園長が登壇。「札幌市教委や諸先輩の導きや、仲間、子どもたちの笑顔、家族の支えのおかげ」と感謝の気持ちを述べるとともに、「自立した札幌人の育成に向け、学校種は違うがチームとして札幌の子どもたちのために力を尽くしていきたい」と述べた。

(市町村 2017-01-30付)