名寄市教委の教育研究集会　子に寄り添う学級経営を　道教大教職大学院の水上教授講演

（市町村 2017-01-27付）

水上教授は学級経営充実のための様々なポイントを示した

　二十八年度名寄市教育研究集会（二十四日、市民文化センター）で、道教育大学教職大学院の水上丈実教授が「学級経営の充実―次期学習指導要領を見据えて」と題して講演した。「一人ひとりが学校経営、学年経営の視点をもちながら子どものためにできることを考えることが学級経営の充実につながる」ことを説いた。

　次期学習指導要領のポイントやアクティブ・ラーニングの視点を取り入れた授業改善などについて解説。国の動向を意識した上で、学級経営を行うことの大切さを説いた。

　「学級経営とは、学校課題を解決していく基本単位。学校課題を学校全体で共通理解し、同じ方向を向いて学年・学級経営に当たることが重要」と強調。そのポイントとして、校内研修の充実やマネジメントの視点をもつことを挙げた。

　学級経営の充実に向けた授業づくりとして、学習目標と指導と評価の一体化を意識するよう呼びかけ、「単元終了時の子どもの姿をイメージして目標を明確化した上で、評価方法を決定し、学習内容と指導方法を計画すべき」と強調した。

　おわりに、「目の前の子どもたちのためにどうすれば良いか、どのような手立てを取ることができるか、一人ひとりが学校経営、学年経営の視点をもちながら考えることが学級経営の充実に結び付く」とまとめた。

(市町村 2017-01-27付)