２９年度は６４０時間程度に拡充　学びのサポーター活用可能時間―札幌市教委

（市町村 2017-02-01付）

　札幌市教委は二十九年度、一校当たりの学びのサポーター活用可能時間数を年間六百四十時間程度に拡充する考えだ。特別な教育的支援を必要とする子どもに学校生活を送る上で必要な支援を充実させるもの。学びのサポーターの活用について一校当たりの活用可能時間を増やすことで、一人ひとりにきめ細かな支援ができるような体制づくりを進めていく。

　札幌市で特別支援学級に在籍している児童生徒は直近十年間で約二倍に増加。特別支援教育において、児童生徒一人ひとりの多様な教育的ニーズや合理的配慮を踏まえた支援に応えることが求められている。

　同事業は、小・中学校の通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする子どもに学校生活を送るうえで必要な支援を充実させるため、学びのサポーターの活用を進めるもの。二十年度から実施しており、学びのサポーターは授業時に児童生徒の補助等を行う。

　二十七年度は一校当たり年間で五百二十時間程度で実施。二十八年度は五百八十時間程度に増やし、事業を実施してきた。

　二十九年度は六百四十時間程度に増やし、児童生徒一人ひとりにきめ細かな支援ができるよう体制づくりを図っていく。

(市町村 2017-02-01付)