大気中アスベストは不検出　煙突断熱材の劣化状況等調査―札幌市教委が結果公表

（市町村 2017-02-02付）

　札幌市教委は、学校施設における煙突断熱材の劣化状況等の調査結果を公表した。断熱材がある学校施設の煙突二百九十四本のうち、使用中のものは二百五十本で、アスベスト含有の断熱材を使用している煙突百一本中九十二本が劣化している状況にあるものの、周辺大気中のアスベスト濃度測定で不検出となったことを報告した。

　国土交通省が創設した「建築物石綿含有建材調査者」が、二十八年十一月二十五日～二十九年一月三十一日にかけて小・中学校や幼稚園、高校など三百二十四施設を調査したもの。煙突の頂部および下部の点検口から劣化状況を現地目視によって確認したほか、アスベスト含有の断熱材に劣化がみられた場合は、ボイラーを稼働させた状態で屋上および地上の大気中のアスベスト濃度を測定した。

　昨年十二月下旬に公表した中間報告で、建築年次からアスベスト含有ありと分類した伏見小学校、篠路小学校、元町小学校、北小学校、小野幌小学校の給食用煙突の断熱材については、成分分析調査を行った結果、アスベストは含有されていないことが判明した。

(市町村 2017-02-02付)