２９年度算数にーごープロジェクト　本格実施へモデル校倍増　１０校に非常勤講師６人程度配置―札幌市教委

（市町村 2017-01-18付）

　札幌市教委は二十九年度、「算数にーごープロジェクト事業モデル事業」のモデル校を十校指定する予定だ。小学校五・六年生を対象に算数学習への意欲や論理的思考力を高めるために実施するもの。全体で非常勤講師を六人程度配置し、研究を進めていく。

　算数について市教委は、小学五年生から小数や分数、割り算などつまずく要素が増え、一度つまずいてしまうと今後の学びに影響してしまうと分析。このため、課題探究的な学習の充実の一環として本年度から算数にーごープロジェクトのモデル事業を実施している。

　対象は小学校五・六年生。二十五人程度のグループで少人数指導を行うなど個に応じた手厚い指導によって算数学習への意欲や論理的思考力を高めていく。

　二十八年度は五校をモデル校に指定。非常勤講師三人を活用し、指導方法などその在り方について検証を進めてきた。

　二十九年度は十校をモデル校に指定するほか、非常勤講師を六人程度配置する予定。引き続き、指導方法や非常勤講師の導入方法など検証を進めていくほか、少人数指導を進めるに当たって五・六年生のカリキュラムを作成する。

　二十九年度までの二ヵ年でみえてきた課題や成果を踏まえ、三十年度から事業を本格実施する予定。三十一年度には小学校全校で導入できるよう、取組を進めていく考えだ。

(市町村 2017-01-18付)