札教研外国語活動研究部設立準備委　研究内容の深化へ研鑚　学習会開き授業公開など実施

（市町村 2016-12-28付）

英語音声や表現に慣れ親しむ活動に重点を置いた授業を公開

　札幌市教育研究推進事業の小学校外国語活動研究部設立に関する準備委員会が二十日、札幌市立北郷小学校で学習会を開催した。英語音声や表現に慣れ親しむ活動に重点を置いた授業を公開したほか、授業検討を実施。来年度における小学校外国語活動部の設置に向けて、研究内容を深化させるべく研鑚を積んだ。

　二十七年度に発足した同委員会のテーマは、「外国語を通じて、豊かなコミュニケーションを図ろうとする子どもの育成」。研究の視点として、「英語の音声や基本的な表現に慣れ親しませる指導方法の工夫」「人とかかわるよさが実感できるようなコミュニケーション活動の工夫」の二点を設定し、学習会や公開授業を重ねてきた。

　この日、公開授業では五年一組「Ｗｈａｔ’ｓ　ｔｈｉｓ？“クイズ大会をしよう”」（児童数三一人）を二ツ山徹教諭と朝倉由紀教諭が指導。六時間扱いの四時間目となる本時の目標を、「自分から進んでクイズを出したり、友達のクイズに答えたりする表現に慣れ親しむ」「友達の考えたクイズを聞く活動を通して、お互いの表現を理解したり認めたりする」とした。

　これまでに児童は、ものを表す英語表現を使ってクイズを実施。それぞれが出題するクイズの準備を終えている。

　はじめに、前時までの振り返りを行ってからクイズの流れを確認。二ツ山教諭が児童と実演し、札を使って「聞く側」「答える側」の役割を明確に示しながら、活動の具体的なイメージをもたせた。

　また、本時に使用する英語表現をリズムに乗せて発音させることで、児童が自信をもってクイズに取り組めるよう促した。

　このあと児童は、①シルエットクイズ②スリーヒントクイズ③パズルクイズ―の三グループに分かれてクイズを出し合った。前半、後半の入れ替わり時には中間交流で活動状況を確認した。

　二ツ山教諭は、交流の中で良いところを互いに発表させるとともに、ジェスチャーを効果的に使ったりヒントを分かりやすく出したりしていた児童を紹介。次時の活動に向けて意欲付けを行った。

(市町村 2016-12-28付)