道教委　公立高卒業予定者内定状況　９年度以降最高の８８・６％

（道・道教委 2017-02-09付）

　道教委は、七日開催の道議会文教委員会で、ことし三月公立高校卒業予定者の就職内定状況（十二月末現在）を報告した。内定者数は七千六百六十一人で前年同期比三十三人減。内定率は八八・六％で二・三ポイント高く、九年度以降最も高かった。道教委では、今後も、各高校における進路相談員を活用したきめ細かな進路相談などを通して、未内定者への支援を行っていく考え。

　調査対象校は、道内公立高校・道立中等教育学校後期課程二百三十四校。対象生徒は、ことし三月卒業予定で就職希望の生徒。

　十二月末現在の調査結果では、就職希望者数は八千六百四十七人（前年同期比二百六十六人減）。うち、内定者数は七千六百六十一人（同三十三人減）で、内定率は八八・六％（同二・三ポイント増）だった。内定者には、公務員や自家自営業、縁故就職を含む。

　十二月末における内定率は、二十一年度以降、右肩上がり状態。今回、九年度以降では最も高い内定率となった。

　内定率を就業地別にみると、道内が八八・〇％（同二・二ポイント増）、道外が九六・六％（同四・七ポイント増）。男女別では、男子が八九・五％（同〇・四ポイント増）、女子が八七・四％（同四・七ポイント増）。

　道教委では二十八年度、進路相談員をすべての教育局に配置し、生徒の進路相談や面接指導を行うなど各高校における進路指導を充実。また、各種会議や『進路だより』を通した情報提供の充実、「高校就職促進マッチング事業」などを通したキャリア教育・職業教育の充実、求人確保に関する経済団体等への雇用要請を行ってきた。

　今後も、未内定者を支援するため、進路相談員を活用したきめ細かな進路相談の実施や、ハローワークが開催する就職面接会等の情報提供と参加奨励など各高校における進路指導の充実、情報提供の充実に努めていく考えを示した。

(道・道教委 2017-02-09付)