講演、協議で指導力向上　運動部活動顧問等研修会―道教委

（道・道教委 2017-02-08付）

全道から指導者１８０人が参加。運動部活動の充実に向けて、研鑚を積んだ

　道教委は一日、札幌市内の道第二水産ビルで運動部活動顧問等研修会を開催した。全道から運動部活動にかかわる指導者約百八十人が参加し、講演、分科会を通して指導力の向上を図った。

　スポーツ医・科学等の知見を含む科学的な指導方法の導入促進、指導者が抱える課題の解決などを図り、運動部活動の一層の充実に資することが目的。全体会では、仙台育英学園高校硬式野球部監督の佐々木順一朗氏が講演。分科会ではトレーニングやマネジメント、メンタルトレーニングなどのテーマ別に研究協議を行った。

　冒頭あいさつに立った道教委学校教育局健康・体育課の堀本厚課長は、二十八年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を説明。「休養日の設定のほか、指導体制や指導方法の在り方、生徒の部活動指導に対するニーズの高度化への対応。また、生徒が主体的に自立して取り組む力の育成や、安全確保、事故防止の取組など多くの課題がみられる」と指摘した。その解決に向け、研修会の内容を各学校にもち帰るよう求め、「運動部活動の一層の充実に生かしていただきたい」と期待を寄せた。

　全体会では、佐々木氏が「生徒の主体性を育成する運動部活動について」と題して講演。自身の経験をもとに、生徒の育成を目指す部活動の在り方や部活動指導の課題などを語った。

　分科会では、①運動生理学に基づく効率的なトレーニング（講師・寒川美奈北海道大学大学院保健科学研究院准教授）②部活動マネジメント（講師・佐藤幹夫札幌山の手高校教諭）③メンタルトレーニング（講師・蓑内豊北星学園大学教授）―をテーマとし、指導経験年数別に研究協議を行った。

(道・道教委 2017-02-08付)