道公安委・道教委・札幌市教委　３者の連携強化を確認　いじめ防止に向け意見交換

（道・道教委 2017-02-10付）

３者から３１人が出席、「いじめ防止に向けた警察と学校の連携について」をテーマに協議した

　道公安委員会、道教委、札幌市教委は八日、ホテル札幌ガーデンパレスで意見交換会を開いた。「いじめ防止に向けた警察と学校の連携について」をテーマに協議し、三者の連携を一層深めた。

　意見交換会は、公安委員会と教育委員会とが少年の非行防止や安全対策などを効果的に推進するため、共通認識のもとで連携を図ることが目的。二十年度から道公安委員会と道教委との間で始まり、二十七年度からは札幌市教委も加え、年一回ペースで開いて、連携体制を強化してきた。

　今回は、三者から三十一人が出席した。

　冒頭、道公安委員会の横内龍三委員長があいさつ。「少年の非行はもとより、近年では、いじめや児童虐待、福祉犯など少年が被害者となる犯罪があとを絶たない。警察や学校、自治体など関係機関がより密接に連携を取り合って、前向きな施策を進めていくことが鍵となる」と述べた。

　続いてあいさつに立った道教委の柴田達夫教育長は「学校教育の充実に向けては、学校において、専門家や専門機関との連携をしっかりと取りながら、確固とした体制を築いていくことが求められる。いじめの防止など生徒指導の面でも、こうした体制のもとで進めることが必要。皆さんとの意見交換を通じ、具体性のある取組につないでいくことができる」との考えを示した。

　また、札幌市教委の長岡豊彦教育長は「家庭の教育力の低下から生じるいじめ、不登校がある。札幌市教委としても、家庭の教育力の充実、規則正しい生活習慣について、いかに家庭に発信していくのかに意を用いて取り組んでいる。そういうことも含めて、十分に議論し連携できれば」とあいさつした。

　このあと、それぞれの取組状況などの説明や、テーマに基づく協議を行い、三者の連携強化につなげた。

(道・道教委 2017-02-10付)