北海道未来人財応援基金 留学コースが文科省採択 本道の将来担う学生を支援(道・道教委 2017-02-13付)
採択状を手にした窪田会長(右)と船橋プロダクションディレクター
道の北海道未来人財応援基金で行う「学生留学コース」が、文部科学省二十九年度官民協働海外留学支援制度に採択された。八日には道庁別館で、同コースの実施主体となる道創生・海外留学支援協議会(会長・窪田毅総合政策部長)に対する採択状授与式が行われた。制度採択を受け、今後、本道の将来を担う学生などの海外留学を支援していく。
北海道未来人財応援基金は、本道に貢献する意欲のある若者が自らの資質の向上に挑戦することを応援し、北海道の将来を担う人材の育成を図るために創設。
この基金を活用して、大学生などの海外留学を支援する「学生留学コース」をはじめ、「若手芸術家コース」「スポーツ指導者コース」「未来の匠コース」の四つのメニューを実施する。このうち、「学生留学コース」が今回、文科省二十九年度官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム地域人材コース」に採択された。
この文科省制度は、「地域の活性化に貢献し、地域に定着するグローバル人材」の育成を目的に、地域が実施する大学生などの海外留学を促進する取組を国が支援するもの。
採択された地域では、産学官による地域協議会が主体となり、地域の活性化に資する独自のテーマを設定。海外留学と地域企業等でのインターンシップを組み合わせて、派遣留学生が地域に愛着を感じるようなプログラムを作成し、学生募集・選考やプログラム運営などに当たる。また、地域協議会は、地域企業から寄付金を募って必要な資金を確保するほか、日本学生支援機構から費用の一部支援を受ける。
同制度によって、二十七年度に十一の地域事業、二十八年度に四つの地域事業がスタート。二十九年度は、本道をはじめ五つの地域事業が採択事業となった。
北海道未来人財応援基金「学生留学コース」については、札幌商工会議所など五つの企業・経済団体、小樽商科大学など十六の高等教育機関、札幌市と道の地方公共団体が集まって道創生・海外留学支援協議会を設立。同協議会が主体となって実施する「北海道海外留学支援事業~トビタテ!道産子海外留学応援プログラム」として採択された。
採択状授与式では、同制度の船橋力プロジェクトディレクターがあいさつ。「この制度は、オールジャパンで意欲ある学生を育てようと、官民協働でスタートした。一緒に汗を流しながら取り組んでいきたいのでよろしくお願いする」と述べた。
続いて、船橋プロジェクトディレクターが窪田会長に採択状を手渡した。
窪田会長は「制度を生かし、本道に定着して将来を担う若者を育成していきたい」と決意した。
そのあと、同制度で海外留学を経験した学生などが発表。「金銭面だけではなく、メンタルの面から支援をいただいた」「この制度を機会に、北海道全体で留学の機運が高まってほしい」などのメッセージを発信した。
(道・道教委 2017-02-13付)
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