後志局が道徳教育研修会開く 方針明確にし共通認識を 管理職向け講義や演習など(道・道教委 2017-02-07付)
毛内氏は道徳教育推進に向け管理職のリーダーシップを求めた
【倶知安発】後志教育局は一月三十一日、共和町生涯学習センターで道徳教育研修会を開催した。管内の校長、教頭九十八人が参加。秋田公立美術大学美術教育センター教授の毛内嘉威氏が「これからの道徳教育」と題して講義し、「学校の道徳教育を推進する上で最も重要なことは、管理職が道徳教育の基本的な方針を全教師に明確に示すこと」と管理職のリーダーシップを求めた。
同研修会は、「道徳の時間」から「特別の教科である道徳科」とする一部改正学習指導要領等(二十七年度三月)の趣旨や内容などについて、あらためて理解を深めるとともに、これから求められる道徳科の授業像を明確にし、管理職としての指導力の向上を図ることを目的に、後志教育局が独自で開催したもの。
はじめに、後志教育局の行徳義朗教育支援課長があいさつ。「答えが一つではない道徳的な課題を、一人ひとりの児童生徒が自分自身の問題ととらえ、向き合う〝考え、議論する道徳〟を実現することができるよう、各学校における校内研修を充実させてほしい」と求めた。
◆評価の仕方を含め29年度から準備を
続けて、毛内氏が講義、演習などを展開。講義では、「管理職が、明確かつ魅力ある方針を具体的に示すことによって、教師は道徳教育について共通の認識を深める。道徳教育の重点を決め、意欲的に推進していくことが、指導の充実につながっていく」と強調した。
演習では、「泣いた赤鬼」を題材に、ねらいとする道徳的価値のとらえ方や中心発問の設定の仕方などを取り上げ、校内研修における管理職としての指導助言のポイントを解説した。
最後のまとめでは、小学校が三十年度の実施を目前にしていることを再確認した上で、「三十年度からの開始では遅い。評価の仕方も含め、二十九年度から確実に準備を進める必要がある」との考えを示した。
(道・道教委 2017-02-07付)
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