道教委　体力向上に向けた改善の方向性　組織的な取組が必要　管理職のリーダーシップも　

（道・道教委 2017-02-23付）

　道教委は、「二十八年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果の詳細分析を踏まえ、「体力向上に向けた改善の方向性」を示した。学校、家庭、地域、行政が一体となった取組の必要性を挙げ、学校においては、「子どもの体力向上に向けた管理職のリーダーシップの発揮および全教職員による組織的な取組の推進」を行うなどのポイントを提示。その上で、各種研修会などを通し、市町村教育委員会等の取組を支援するとした。

　取組のポイントなどはつぎのとおり。

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　北海道の子どもたちの体力向上に向け、学校、家庭、地域、行政が一体となった取組が望まれる。

▼学校

▽子どもの体力向上に向けた管理職のリーダーシップの発揮および全教職員による組織的な取組の推進

▽全学年で新体力テストを実施し、子どもたちの実態を把握するとともに、その結果を踏まえ、体力向上の全体計画の改善を図り、学校全体で計画的、継続的に指導する検証改善サイクルの確立

▽目標を示す活動や学習したことを振り返る活動を取り入れるなど、児童生徒が運動やスポーツの楽しさを味わい、達成感を得られる体育授業の工夫改善

▽子どもたちが継続的に運動に取り組める場や機会などの環境づくりなど、体育授業以外における各学校の創意工夫による体力づくりの取組の充実

▽運動時間の目安を含む『時間の目安を決めて子どもの生活リズムを整える！』を積極的に活用するなど、家庭との連携による子どもの運動習慣の定着に向けた取組の推進

▽全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果や、体力向上に関する学校の取組などの積極的な発信、保護者や地域住民と協働した体力向上の取組の推進

▼家庭・地域

▽運動習慣の定着に向けた一日の運動時間の目安の設定、家族での運動の取組

▽子どもたちの運動に対する興味・関心を高める家庭での運動やスポーツの会話の推奨

▽歩くことや雪かき、部屋の片付けなど、日常的に取り組める運動の推奨

▼市町村教育委員会

▽各市町村の課題や体力向上策を学校、家庭、地域と共有し、一体となった取組の推進

▽スポーツ教室等の社会教育プログラムを実施するなど、子どもたちが日ごろから運動に親しみ、運動習慣の定着に取り組む場や機会の設定

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　道教委では、

▽校長会や関係団体等による意見交換の機会の設定

▽教員の指導力の向上および体力向上にかかる研修会等の開催

▽学校や地域の課題解決に向けた外部講師の派遣

▽学校、家庭、地域、行政が一体となった、子どもたちの運動習慣の定着に向けた取組

―などを通して、市町村教育委員会や学校、家庭、地域の取組を支援する。

(道・道教委 2017-02-23付)