道教育推進会議高校専門部会開く 社会で生きる力の育成を 新しい指針づくりに向け審議(道・道教委 2017-02-22付)
高校教育全般と職業教育について審議した
第二回道教育推進会議高校専門部会が二十日、札幌工業高校で開かれた。高校教育の新しい指針づくりに向け、高校教育全般と職業教育について審議。委員からは、「都市部は、いろいろな高校があり、子どもが選択できるが、郡部では難しい。都市部と郡部とで分けて考える必要がある」「教員の資質向上は重要な課題。現場に生かすことができる研修を行ってほしい」「教育資源を集中し、生徒がこういう学校で学びたいと夢をもてるような職業高校づくりを実現する必要がある」「職業高校で学んだことが、社会に出たときに本当に生きるのかがポイント」などの意見が出た。
道教委は、十八年八月策定の「新たな高校教育に関する指針」に代わる新しい指針を作成することとし、そのための視点として、「活力と魅力のある高校づくり」「経済社会の発展に寄与する人材を育む高校づくり」「地域とつながる高校づくり」の〝高校づくりの三つの視点〟を掲げた。
道教委の附属機関である道教育推進会議(小内透会長)は、高校専門部会を設置。〝高校づくりの三つの視点〟について審議を進めている。
指針作成に当たって、道教委は、今後の多様なタイプの高校のあるべき姿やそれを踏まえた高校配置の在り方について検討するため、中・高校生や、小・中・高校生の保護者、一般道民を対象に、「高校教育に関する意向調査」を実施。第二回会合では、事務局がその結果について説明した。
そのあと、高校教育全般と職業教育について審議を行った。
高校教育全般については、「都市部は、いろいろな高校があり、子どもが選択できるが、郡部では難しい。都市部と郡部とで分けて考える必要がある」「高校はほぼ全入状態。目的意識がなく、安易な進路選択を行う生徒が増える心配がある。中高の接続で、大胆な取組が必要」「教員の資質向上は重要な課題。現場に生かすことができる研修を行ってほしい」「どの管内に住んでいても、子どもの興味・関心を生かすことができる高校があってほしい」「少子化によって、間口を減らす傾向にあるが、それによって、地域の活性化が阻害される部分も出てくる。特色をもち、生き残ることができる学校づくりが大事」などの意見が出た。
一方、職業教育については、「地域に残り、生業を得て、地域を支えていく人材の育成が、地元の職業高校の意義。地域の核になる子どもたちをどのように育てるのかというイメージをクローズアップしていく必要がある」「職業高校の卒業後の進路をみると、必ずしも専門性を生かした就職や進学を行っていない。職業高校の存在意義が問われるのでは」「教育資源を集中し、生徒がこういう学校で学びたいと夢をもてるような職業高校づくりを実現する必要がある」「職業高校で学んだことが、社会に出たときに本当に生きるのかがポイント」などの声があった。
(道・道教委 2017-02-22付)
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