29年度道予算案の主要関係事業概要
(道・道教委 2017-02-22付)

 二十九年度道予算案では、人材育成や私学教育、芸術・文化、スポーツ関係などの事業が盛り込まれた。

 主要事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。

【世界を目指し未来を担う人づくり】

▼道未来人財応援事業費(新規)=二、〇八一―若者の海外留学やスポーツ指導者、芸術家、食・ものづくり分野における未来の匠を目指す海外への挑戦を、官民で設置した「ほっかいどう未来チャレンジ基金」等によって支援する

▼道パラアスリート発掘プロジェクト(新規)=一、〇〇〇―二〇二〇年東京パラリンピック大会に向けて、選手発掘やパラリンピックスポーツ体験会を開催するなど、多くの選手の大会出場を目指すとともに、障がいのある人が地域においてスポーツに親しむ環境を整備する

▼木育推進事業費=六八七―森林・木材とふれあう機会や場の提供などに取り組む木育マイスターを育成するとともに、子育て世代の親子などを対象とした林業体験や木工教室などの木育活動を支援する

▼私立高校等就学支援事業費=七九七、八八二―家庭の状況にかかわらず、すべての意志ある高校生等が安心して勉学に打ち込める社会をつくるため、私立高校生等のいる世帯に対して一定額を助成する

▼私立高校等授業料軽減補助金=七一、〇〇二―経済的理由によって修学困難な生徒の教育機会の確保と保護者の負担の軽減を通じて、私学教育の振興を図るため、学校法人が行う授業料軽減事業に対して助成を行う

▼私立専門学校生への経済的支援事業費=三、九六九―授業料の負担軽減等を通じて、意欲と能力のある専門学校生が安心して学べるよう、専門学校生および学校法人に対して助成する

▼女性アスリート育成・支援プロジェクト事業費=四、五〇〇―二〇一九年のラグビーW杯札幌開催に向け機運を高めるとともに、本道の女性アスリートの競技力の向上を図るため、国内外の女子ラグビーチームによる国際交流大会の開催や指導者セミナーなどを実施する

▼地域タレント発掘・育成コンソーシアム事業費=三、〇〇〇―選手の発掘・育成を目的とした新たな競技会や測定会の開催、海外コーチの招へいや海外キャンプの実施など競技者育成にかかわる関係団体間の連携による発掘・育成プログラムの開発などの取組を通じて、本道の競技力向上を図る

▼スポーツ王国北海道事業費=三、四五五―スポーツの裾野の拡大や冬季の国際大会で活躍できるよう、ジュニア選手の育成・強化などに取り組む

▼スポーツ競技力向上推進費補助金=六、五〇三

▼国民体育大会派遣費補助金=一一、六〇九

【北海道百五十年~財産の継承と新たな価値づくり】

▼北海道史編集費(新規)=五三五―北海道百五十年を迎える三十年度から、新北海道史の後継史(現代史)を編さんするため、外部有識者からの意見聴取を行い、編さん方針および刊行計画を作成する

▼世界へ向けたアイヌ文化発信・象徴空間開設に向けた機運醸成=四一、四一四―民族共生象徴空間の整備を契機としたアイヌ文化復興の機運を高め、国内外へのアイヌ文化発信等を加速するため、「民族共生象徴空間交流促進官民応援ネットワーク」の運営や様々な機会をとらえた発信事業等を行う

▽アイヌ文化振興・研究促進機構事業費補助金=三一、九三一

【世界に誇る「ふるさとの歴史文化」の浸透・発信】

▼文書館整備事業費(新規)=四、八一四―道立図書館と類似機能を有する道立文書館について、両者の機能を複合化した施設を道立図書館敷地内に整備するための基本・実施計画を行う

▼道博物館事業費=二、七一六―アイヌ文化や縄文文化など、本道の歴史・文化・自然について、国内外へ広く発信するため、道博物館において資料展示等を実施する

▼世界遺産登録推進費=一、六〇三―北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録を目指すため、北東北三県および市町村と共同での事業の推進や、官民一体となった運動を展開する

▼道文化財団補助金=一〇、二五六

▼一般財団法人地域創造負担金=一、一五九

▼芸術文化活動費補助金=一〇、〇〇〇

▼地域メディア芸術推進事業費=一三八―著名な漫画家等を数多く輩出している本道の優位性を生かし、まんが・アニメ等のメディア芸術を活用することによって、「まんが・アニメ王国ほっかいどう」を積極的に発信する

(道・道教委 2017-02-22付)

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