札私幼が２８年度臨時総会開催　人材確保に向け取組強化　９月２９・３０日に研究大会　

（関係団体 2017-02-27付）

２９年度の事業計画などについて審議した

　札幌市私立幼稚園連合会（＝札私幼、前田元照会長）は二十日、ホテル札幌ガーデンパレスで二十八年度臨時総会を開催した。二十九年度の事業計画案や収支予算案などについて審議し、幼児教育の充実に向け議論を深めた。

　冒頭、前田会長があいさつ。二十九年度に向けて、研究体制の整備や人材確保などに取り組む考えを示し、「来年度に向けての大事な事業計画、予算を決める総会となっているので、円滑な審議に向け協力いただきたい」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、札幌市私立幼稚園振興議員連盟の宮村素子幹事長と札幌市私立幼稚園ＰＴＡ連合会の小林邦章会長が登壇。宮村幹事長は、子ども、家庭、親をつなぐ時間的・質的要素が失われつつあると指摘し、「親が教育する部分と、幼稚園が教育する部分をしっかり線引きしていかなければならない」と強調した。小林会長は、少子高齢化など、幼稚園を取り巻く課題にふれ、「園の垣根を越えて、一丸となって取り組まなければ明るい未来はみえてこない。私たちも、当事者意識をもって保護者に訴求力のある運動を展開していきたい」と意気込みを述べた。

　続いて、二十九年度の事業計画案と収支予算案を審議。事業計画案では、九月二十九～三十日に第六十回道私立幼稚園教育研究大会札幌ブロック大会兼第四十九回札幌市私立幼稚園教育研究大会を開催するほか、設置者・園長研修会や十年経験者教員研修、札幌幼児教育セミナーなどを実施し、教職員の資質向上に努めていくことなどを示した。

　また、人材確保については、文部科学省の「幼稚園の人材確保支援事業」に参加する可能性を示し、より良い人材の確保に向け、取組を強化していくことを説明した。

(関係団体 2017-02-27付)