初等教育研究会札幌市支部が研究大会　子にアクティブな学びを　桑園小で算数の公開授業

（関係団体 2017-02-22付）

２００人が公開授業に臨んだ

　初等教育研究会札幌市（算数）支部（松村聡支部長）は十九日、札幌市立桑園小学校で第十六回研究大会を開催した。道内の教職員のほか、道外の関係者など約二百人が参加。大会テーマ「算数の授業で、子どもがアクティブに学ぶには」のもと、授業公開や研究協議、講演を行った。

◆方眼九九表を提示

　開会式では、松村支部長があいさつ。同会の概要にふれたほか、「皆さんの明日からの授業に生かせるような大会にしたい」と話した。

　研究提言に続き、同校の本間恵理子教諭が四年二組の算数「方眼九九」を公開。本時の目標を「カードが置ける場所を進んで考えようとする」「図、広さを表す数、かけ算の式と位置をつなげて考える活動を通して、分配法則や交換法則などの計算のきまりについて、とらえなおすことができる」と設定した。

　本間教諭は、表の中で縦と横の数字をかけるとマス目の数がかけ算の答えとなる「方眼九九表」を提示。「四×六」や「八×七」など問題を出題し、「方眼九九表」の見方が分かるように指導した。

　続いて、面積が四の正方形のカードを「方眼九九表」のどこに置けるか問いかけ、「二×二」の場所に置けることを確認。また、面積が三十二マス分になる長方形のカードも提示し、交換法則から「四×八」「八×四」の二ヵ所に置けることも理解させた。

　このあと、面積が三十五のカードを提示し、交換法則から「五×七」「七×五」の場所に置けることを確認。二ヵ所以外の場所にもカードが置けるという児童の考えを取り上げ、どこに置けるか問いかけた。

　全体交流では、「七×（二＋三）」「（三＋四）×五」など分配法則を用いるとカードが置ける場所があることを発表させるなど、計算のきまりについての理解を一層深めさせた。

　授業後は研究協議を行ったほか、筑波大学附属小学校の夏坂哲志教諭が五年生の「ピラミッドたし算」を公開。また、夏坂教諭が「算数の授業で、子どもがアクティブに学ぶには」と題して講演した。

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本間教諭の授業では、方眼九九表を用いた授業を展開した

(関係団体 2017-02-22付)