道エネルギー環境教育研究委　授業方法や教材を紹介　２８年度全体研修会を開催

（関係団体 2017-02-20付）

食育とエネルギー教育を結び付けた実験を実演

　道エネルギー環境教育研究委員会（山本豊委員長）は十一日、ホテルライフォート札幌で二十八年度全体研修会を開いた。日常の教育活動とエネルギー環境教育を結び付けた授業方法や教材を紹介した。

　同研究委員会は、平成十四年に発足し、校種や教科の異なる教員がエネルギー環境教育に取り組む研究団体。異校種間や家庭、地域社会の相互連携を図りながら、二十一世紀を担う子どもたちがエネルギーや環境について主体的に学び、考え、「生きる力」を身に付けることができるための研究と日常実践を推進している。

　エネルギー環境教育普及の一環として開いた全体研修会では、エネルギー環境教育の経験が少ない教員に対し、授業方法や教材などを紹介。理科や技術・家庭科などの教科指導をはじめ、学校における様々な教育活動とエネルギー環境教育とを結び付け、日常の実践に役立ててもらうことを目的に実施した。

　約三十人が参加。

　札幌市立手稲西小学校の三木千恵栄養教諭と道教育大学附属札幌小学校の須合幸司栄養教諭が「食とエネルギー教育―豊かで安全な食環境を維持するために」をテーマに実践発表を行った。

　中では、「食料生産のためには、労力だけではなく、水やエネルギーも大量に使われていることに気づく」「食料を大量に輸送するためには、燃料をはじめとして様々なエネルギーを消費していることを理解する」ことなどをねらいに、食育とエネルギー教育を結び付けて行った授業実践について発表した。

　その一例として、野菜の抗酸化実験を扱った授業を紹介。抗酸化実験の実演も行った。

　そのあと、北海道電力㈱のエネルギー広報車「エネゴン」で提供している体験器材などの紹介、実演を行った。

　また、「知的探究心を高める教材、教具の在り方」について、グループ討議を行った。

(関係団体 2017-02-20付)