十勝教育研究所が研究発表大会 2ヵ年研究2年次の成果交流 確かな学力を学校に! (関係団体 2017-02-14付)
約130人が参加し、管内教育の充実・発展に向け研鑚を積んだ
【帯広発】十勝教育研究所は二日、十勝教育研修センターで本年度研究発表大会を開催した。管内市町村の教育研究所所員など約百三十人が参加。「進んで学習に取り組む力を育む研究~学びの価値を実感する協同的な学習の充実を通して」をテーマとした共同研究の2ヵ年計画2年次の成果などを交流し、管内教育の充実・発展に向けて研鑽を積んだ。
大会では、本年度の十勝管内教育研究所連絡協議会共同研究および同所協力員研究の理論・実践発表や研究協議を行った。
研究所員がチームを組んで行う共同研究の研究主題は、「進んで学習に取り組む力を育む研究~学びの価値を実感する協同的な学習の充実を通して」。
本年度は二ヵ年継続研究の二年次として「学びを意識付けるための指導」「学びを高め合うための指導」の二点を研究内容に設定。
小学校算数科、小学校社会科、中学校理科の三グループに分かれ、学びを意識付けたり、高め合ったりするための指導をすることによって、学びの価値を実感し、進んで学習に取り組む力を育むことを目指して取り組んできた。
一方、管内教員による協力員研究は、研究主題に「自主的・実践的な態度を育むための特別活動の在り方~学級活動における自己指導能力を高めるための指導の工夫」を設定。
研究内容に「共に考え話し合うための指導の工夫」「指導に生かす資料の工夫」を掲げた。
本年度は二ヵ年継続研究の一年次として、学級活動において、子どもの自己指導能力を高めるための指導を工夫することで、よりよい生活や人間関係を築こうとする自主的・実践的な態度を育むことを目指した。
冒頭、あいさつに立った斉藤博所長は「実際の授業を通した実践的研究の成果を交流し合うことを通し、確かな成果を学校に持ち帰り、校内に発信するとともに、それぞれの学校の今後の実践に結び付けてほしい」と呼びかけた。
続いて、来賓として十勝教育局の竹林亨局長が登壇し、「本研究大会で得られた成果を自身の授業改善に生かすとともに、今後の学校の教育活動に反映させていただきたい」と求めた。
このあと、共同研究と協力員研究に分かれて理論・実践発表を実施。
共同研究では、士幌町立中士幌小学校の秋山昇教諭、幕別町立札内南小学校の市原秀樹教諭、鹿追町立鹿追中学校の竹中悠教諭が、協力員研究では、芽室町立芽室小学校の橋本貴之教諭、音更町立下音更中学校の出町康維教諭がそれぞれ実践を発表した。
このうち、中士幌小の秋山教諭は、研究内容「学びを意識付けるための指導」にかかわり、授業の中で具体物を提示しながら問題場面を捉えさせたり、実物投影機を活用し、既習事項を振り返ったりするなど、視覚的な提示方法を工夫しながら自力解決の見通しを持たせたことなどを報告。
そうすることで、子どもたちが学習への見通しをもったり、授業の流れを把握したりすることができ、学びの意識付けにつながったことなどを成果として挙げた。
発表後には、研究協議を行い、参加者は管内教育の充実・発展に向け活発に意見を交わした。
(関係団体 2017-02-14付)
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