東神楽町の29年度町政執行方針―山本町長説明 新たに指導主事を配置 小・中の学校間連携強化(市町村 2017-03-16付)
【旭川発】東神楽町の山本進町長は、二月二十八日開会の町議会第一回定例会で二十九年度町政執行方針を述べた。町では二十七年度から町長が各執行機関の方針を統括して説明している。
教育関連では、二十九年度から新たに指導主事を配置する考えを示した。また、「小・中学校を通した九年教育の実践に向けた学校間の連携を強化する」考えを表明。さらに、学校を核とした地域の魅力化事業を継続するほか、「チーム学校の実現に向けた学校の業務改善に取り組む」などと述べた。
執行方針における教育関連の概要はつぎのとおり。
▼健やかな笑顔あふれるやさしいまちづくり
▽子育て支援
安心して子どもを産み育てる地域づくりに向けて、「これっと」「ぱれっと」の両地域世代交流センターを子育て支援の拠点とするとともに、放課後子ども教室の開催、児童クラブにおける学習支援の強化、子育て支援センターの充実など地域における多様な子育て支援の環境づくりを推進する。
▼未来を拓く心豊かな人を育むまちづくり
▽幼児教育・保育事業
幼児一人ひとりの発達や特性に応じて豊かな心と健やかな体を育むため、東神楽幼稚園や中央保育園などにおいて、教育・保育環境の充実や施設の整備を行うほか、幼稚園・保育園・認定こども園・小学校間の連携や交流を進める。
また、就園奨励助成や運営助成を引き続き実施するとともに、私立幼稚園や認定こども園などへの支援を進めるほか、新たな保育施設の充実に努める。
▽学校教育・生きる力を育む教育
子どもたち一人ひとりの学習状況に応じた、きめ細かな指導や体制の充実を図るなど、より良い学校経営を行うことによって、教育の質の向上に努める。
二十九年度から、新たに指導主事を配置して、本町の教育資源を生かした特色ある教育や確かな学力を育むための取組を進めるほか、小・中学校を通した九年教育の実践に向けた学校間の連携を強化する。
また、各学校の状況や規模に応じて、加配を含めた教職員や支援員などの確保に努める。
子どもたちの体力や運動能力の向上を目指して、体育授業の充実や新たな指導者の配置のほか、運動部活動や少年団活動の支援を拡充する。
▽家庭や地域とともに進める教育
学校や家庭、地域、行政などが協働して、子どもたちや地域の課題解決に取り組む新たな学校づくりを進めるため、各小・中学校のコミュニティ・スクールの活動を支援・拡充する。
また、学校を核とした地域の魅力化事業を継続して実施するほか、チーム学校の実現に向けた学校の業務改善に取り組む。
▽特別支援教育
一人ひとりの発達段階に応じた指導や支援を行うため、小・中学校で特別支援学級の設置や通級指導教室の充実を図る。
また、特別支援教育支援員を増員するほか、子ども発達支援センターをはじめ、特別支援学校や医療、福祉機関、家庭などと連携し、より良い状態で就学できるよう指導や支援に努める。
▽生徒指導
いじめや非行などの問題行動や不登校への対策については、教職員のほかスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを引き続き配置して、一人ひとりの子どもたちに寄り添った支援や相談を継続的かつ組織的に行い、子どもたちの悩みの解決に努める。
▽家庭・地域教育
家庭・地域・学校などの連携協力を推し進めるため、引き続き生涯学習コーディネーターを配置し、地域学校協働本部や地域未来塾、家庭教育支援、土曜教育などの活動を拡充する。
家庭における望ましい学習や生活習慣の定着と地域の教育力を高めるため、通学合宿を継続して実施する。
▽生涯学習
読書については、図書館などを核とした読書活動を推進するほか、地域や家庭における読書・学習機会の提供に努める。
(市町村 2017-03-16付)
その他の記事( 市町村)
乙部町の29年度予算 教育費に2.5億円措置
【江差発】乙部町の二十九年度予算案が十五日、可決された。一般会計は三十四億八千七百八十五万円で、うち、教育費は前年度当初比三・四%減の二億五千万円。主な事業では、創造力に満ちた学校づくり推...(2017-03-17) 全て読む
札幌市経済観光局の高1向け企画 新年度から体験型イベント ものづくりの楽しさPR
札幌市経済観光局は新年度、ものづくり産業のPR活動の一環として、石狩管内の高校一年生向けの体験型イベントを計画している。学校を会場に、企業や大学研究室のブースを設け、地元企業の仕事体験や実...(2017-03-17) 全て読む
札幌市立幼稚園・認定こども園が一斉に修了証書授与式 もうすぐ春から小学生!
札幌市立幼稚園・認定こども園の修了証書授与式が十六日、市内十園で一斉に執り行われた。このうち、かっこう幼稚園(瀬戸富美子園長)では、園児二十八人が修了証書を受け取り、小学校生活への期待に胸...(2017-03-17) 全て読む
恵庭市の29年度教育行政執行方針―穂積教育長説明 ICT環境整備し指導充実 電子黒板、デジタル教科書導入
恵庭市教委の穂積邦彦教育長は二月二十七日、第一回定例市議会で二十九年度教育行政執行方針を説明した。市の第二次教育大綱の基本目標に位置付けられた「人が育ち文化育むまちづくり」の実現に向け、総...(2017-03-17) 全て読む
美幌町の29年度教育行政執行方針―平野教育長説明 町外からの進学に補助 美幌高農業科間口対策を推進
【網走発】美幌町教委の平野浩司教育長は七日、第一回定例町議会で二十九年度教育行政執行方針を説明した。美幌高校の間口対策として、町外から同校農業科に進学する生徒に対して、十万円の補助金の支給...(2017-03-16) 全て読む
芽室町の29年度教育行政執行方針―武田教育長説明 35人以下学級実現へ取組 芽室小、芽室西小3・4年に指導助手
【帯広発】芽室町教委の武田孝憲教育長は二日、町議会定例会三月定例会議において二十九年度の教育行政執行方針を説明した。きめ細かな指導を充実するため、「小学校第三学年および第四学年の三十五人以...(2017-03-16) 全て読む
札幌市教委の29年度教育方針概要(上)
札幌市教委の二十九年度教育方針説明会(三日付1面既報)で、引地秀美学校教育部長、和田悦明児童生徒担当部長、檜田英樹教職員担当部長、山根直樹生涯学習部長、山本真司教育制度担当部長が所管事項に...(2017-03-16) 全て読む
『小学校専科指導の手引2』発行 学校体制づくりを重点に 分かる・楽しい授業推進へ―札幌市教委
札幌市教委は、『小学校専科指導の手引2』を発行した。札幌市研究開発事業「小学校における専科指導」の実践研究について、学校体制づくりを重点に取りまとめたもの。きょう十六日にも市内各小学校に発...(2017-03-16) 全て読む
札幌市立中学校が一斉に卒業式 1万6000人旅立つ 将来への夢を膨らませ
札幌市立中学校は十五日、一斉に卒業式を挙行した。一万五千百九十七人が将来の夢を膨らませ、母校を旅立った。 このうち、美香保中学校(大塚伸一校長)では、卒業生百八人が大塚校長から卒業証書...(2017-03-16) 全て読む
札幌らしい交通環境学習プロジェクト 新学習指導要領の変更点確認 より一層教員へアピールを
札幌らしい交通環境学習プロジェクトは十日、セントラル札幌北ビルで第三回会議を開いた。市内の小学校長、教諭ら委員等十六人が参加。研究授業の実践報告などをもとに意見を交わし、交通環境学習の教員...(2017-03-16) 全て読む