札幌市立中学校が一斉に卒業式　１万６０００人旅立つ　将来への夢を膨らませ

（市町村 2017-03-16付）

大塚校長は「あきらめず、粘り強く壁を乗り越えて」とエールを送った

　札幌市立中学校は十五日、一斉に卒業式を挙行した。一万五千百九十七人が将来の夢を膨らませ、母校を旅立った。

　このうち、美香保中学校（大塚伸一校長）では、卒業生百八人が大塚校長から卒業証書を受け取った。

　大塚校長は「三年間という時間を共有しながら、一人ひとりが個性を発揮し、認め合い、助け合い、考え合って世界に一つだけの学年を見事につくり上げた」と卒業生をたたえ、「これからの長い人生においていくつもの壁が立ちはだかると思うが、あきらめずにチャンスだと前向きに捉え、粘り強く、時には人の力を借りて乗り越えてほしい」と呼びかけた。

　送辞を述べた生徒会長の木村美音さん（二年）は、学校祭や部活動、生徒会活動など良き手本だった卒業生の姿にふれ、「皆さんが築き上げた伝統を守り、悔いのない学校生活を送るため、一層努力していきたい」と話した。

　卒業生を代表し、安宅廉君が答辞。勉強や学校行事、部活動など仲間と過ごした三年間を振り返り、「これから別々の道を歩むが、お互いにかけがえのない存在には変わりない。また成長し合って会いましょう」と話した。

　また、在校生に対して「これからは皆さんが学校を引っ張っていく番。自分を信じて仲間と協力し、勉強に励み、たくさんの思い出をつくってほしい」と呼びかけたほか、教職員や保護者に感謝の気持ちを述べた。

　このあと、在校生と卒業生が合唱を披露。最後は全員で合唱した。

(市町村 2017-03-16付)