札幌市経済観光局の高１向け企画　新年度から体験型イベント　ものづくりの楽しさＰＲ

（市町村 2017-03-17付）

　札幌市経済観光局は新年度、ものづくり産業のＰＲ活動の一環として、石狩管内の高校一年生向けの体験型イベントを計画している。学校を会場に、企業や大学研究室のブースを設け、地元企業の仕事体験や実験などを行い、高校生がものづくりの楽しさを実感し、学びの意欲向上につなげられる機会にする予定だ。

　近年、理系人材の道外流出などを含め、ものづくり産業における労働力人口が減少。特に、建設業は労働環境が厳しいとのイメージもあり、人材不足が顕著に進んでいる。

　市ではこうした現状を踏まえ、若い世代にものづくりへの関心をもってもらおうと、小学生向けの親子工場見学バスツアーや、中・高生を対象にものづくり体験教室を開催してきた。

　しかし、高校生に特化したイベントは実施していなかったことから、このたび検討に着手。

　福岡県北九州市が、高校生を主な対象として行っている職業・キャリア啓発イベント「ゆめみらいワーク」にならい、企業や大学などの紹介を通し、仕事の魅力や社会とのかかわり方を学べる場を想定。体験を通し、将来の自分や社会について楽しみながら考える機会にできるよう、準備を進めている。

　現段階の構想では、新年度から石狩管内の高校一年生を対象に、体験型イベントを開催する計画。

　学校を会場とし、ものづくり分野の企業、研究室をもつ大学のブースを設置。建設業のＩＴを活用した仕事体験や、食品産業の発酵に関する実験を行い、化学式に表す活動など、地元の企業を知ってもらうとともに、高校生が学校で学んでいることと関連付けながらものづくり産業に興味をもってもらえるような内容にする考えだ。

(市町村 2017-03-17付)