置戸町の２９年度教育行政執行方針＝平野教育長

（市町村 2017-04-10付）

置戸町教委・平野毅教育長

　【網走発】置戸町教委の平野毅教育長は三月上旬、第四回定例町議会で二十九年度教育行政執行方針を説明した。被災地域の現状に直接ふれることで防災意識を高めるため、中学校において、従来の修学旅行を防災学習旅行として実施することを表明。このほか、学校・家庭・地域が一体となって、小中一貫教育を見据えた教育環境の整備に力を入れることを説明した。

　執行方針の概要はつぎのとおり

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▼学校教育について

　学校・家庭・地域が一体となって、小中一貫教育を見据えた教育環境の一層の充実に向けて取り組んでいく。

　学力向上対策については、小学生の基礎学力の確実な定着を図るため、小学校に学習支援員一人を配置し、個に応じた効果的な指導に取り組む。また、夏季・冬季休業中の「学習サポート」を通じて、家庭学習の習慣化に努めていく。

　体力向上対策については、スポーツ少年団などの各関係機関と連携し、様々なスポーツに親しむ機会を通じて、体力の保持増進に努めるほか、日常生活の取組として、登下校時の「歩く」距離を確保することによって基礎体力の向上に取り組んでいく。

　中学校では、二十三年三月に発生した東日本大震災で被災し、いまだ復興途中の東北地方の現状に直接ふれることで、防災に対する心構えや意識を高めるため、従来の修学旅行を防災学習旅行として実施する。

　特別支援教育については、引き続き小学校に四人、中学校に一人の支援員を配置することで、細やかな教育支援を継続する。

　国際化教育については、引き続き外国語指導助手を小・中学校へ派遣し、外国語に慣れ親しむ環境の中で、国際感覚やコミュニケーション能力の基礎を養っていく。

　置戸高校への支援については、教育環境の充実を図るため、福祉教科準教科書の支援とバス通学費や寮費の一部支援、希望する生徒への学校給食の提供など、置戸高支援対策協議会を通じて各種支援を継続していく。

▼社会教育について

　放課後児童クラブでは、留守家庭児童の健全な育成のため保護者・学校・地域と連携を強め、児童の自主性と社会性の向上、基本的な生活習慣の確立を図っていく。

▼社会体育について

　ファミリースポーツセンターの設備改修に伴い、トレーニングルームおよびトレーニング機器の充実が図られたことから、健康運動指導士によるトレーニング指導を定期的に行い、体力づくりをはじめ、運動機能回復訓練などをサポートしていく。

　また、子どもの体力低下が大きな課題となっていることから、小学校低学年を対象とした「おけとわんぱくクラブ」の開催やプロスポーツ選手を招いての少年少女スポーツ教室の開催、スポーツ少年団活動への支援など、保護者や地域、小学校と連携し子どもたちの体力と運動機能の向上に努めていく。

(市町村 2017-04-10付)