斜里町の29年度教育行政執行方針=村田教育長(市町村 2017-04-10付)
斜里町教委・村田良介教育長
【網走発】斜里町教委の村田良介教育長は三月上旬、第一回定例町議会で二十九年度教育行政執行方針を説明した。二十九年度から知床ウトロ学校にコミュニティ・スクールを導入。斜里らしい教育活動の実践や地域と一体になった学校づくりを推進し、町内全校へのコミュニティ・スクールの導入を目指していく。また、知床ウトロ学校を小中一貫教育の先進事例として、斜里中学校区でも小中連携教育を推進。学力向上に向けた体制の整備を進めていく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
◇
学校教育の分野では、統合や義務教育学校への移行後の施策の柱として、コミュニティ・スクール制度を活用するなど斜里らしい教育活動の実践や地域と一体になった学校づくりを進めていく。
▼地域とつながる学校教育の推進
知床ウトロ学校でのコミュニティ・スクールの導入と町内全校への導入計画の明確化、ICT機器の計画的配備、小中一貫教育と斜里中を軸とした小中連携教育の具体的な推進、年間十回程度の土曜授業の実施、「三十五人学級」の継続、学力支援講師や特別支援教育支援員の配置継続などを通じて、地域とつながる学校教育を推進する。
▼地域を育む社会教育活動の推進
生涯学習課、公民館、図書館、博物館、体育施設などによる施策や教育活動を通じて、町民を主体とした社会教育活動を推進する。
また、町内全校へのコミュニティ・スクールの導入に向けて、地域や町民による学校支援の取組と併せて、斜里らしい教育活動の実践や地域と一体になった学校づくりを行う。
▼教育内容の改善と向上
基礎学力定着の取組として、教育活動支援講師の配置を継続するほか、放課後や長期休業中の学びなおしの機会の提供、「三十五人学級」に対応する臨時教員を斜里中に一人配置するなど、引き続き、きめ細かい学習環境の整備を図っていく。
また、年十回程度の土曜授業本格実施を進め、「年間授業時数の確保」「斜里らしさあふれる教育活動」「土曜日における生活習慣や学習習慣の定着」を目指していく。
このほか、小中一貫教育のスタートを切った知床ウトロ学校を先進事例として、斜里中校区での小中連携教育を推進していく。
▼地域と学び合う学校教育の推進
開かれた学校運営の実現として、地域が学校運営にかかわるコミュニティ・スクールの導入を知床ウトロ学校からスタートし、ほかの学校でも導入の準備を進める。
また、様々な外部指導者を迎えて、仕事観や人生観にふれることで児童生徒が将来の夢や目標をもてるよう、キャリア教育の充実を図っていく。
「ふるさと学」の振興として、土曜授業の活用による時数の確保や学校力向上事業の活用によって、多くの地域人材を学校に迎えられる環境を整備し、地域をよく知り、地域で自分の力を活かせる人材の育成に努めていく。
(市町村 2017-04-10付)
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