安平町の２９年度教育行政執行方針―豊島教育長説明　全教育機関のCS導入支援　教育スタイル発展へ体制整備

（市町村 2017-04-14付）

安平町教委・豊島滋教育長

　【室蘭発】安平町の豊島滋教育長は、第一回議会定例会で二十九年度教育行政執行方針を説明した。｢すべての教育機関における学校運営協議会設置｣を目指し、取組を進める。また、学校行事や学習規律などについて、これまで積み上げてきた教育スタイルを発展させた体制整備を進めていく方針を示した。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼就学前教育、保育、子育て支援の充実

▽就学前教育・保育の推進

　おいわけ子ども園については、二十九年四月から「社会福祉法人追分福祉会」を「公私連携法人」に指定し、追分地区の三園（追分幼稚園・旭保育所・追分保育園）を統合した｢公私連携幼保連携型認定こども園｣として開園すると同時に、三歳児教育、一時預かり保育、休日保育等の新たな取組によって、地域間の格差を解消していく。

▼学校教育の充実

▽学校教育の推進

　二十九年度においては、追分小・中学校の教職員すべてが、町が目指す教育目標を共有し、追分地区小中九年間を通じた教育課程を編成するとともに、学校行事、学習規律、ＰＴＡ、学校運営協議会などについて、これまで積み上げてきた教育スタイルを発展させた体制整備を進めていく。また、子どもたちの健やかな成長、｢知｣｢徳｣｢体｣のバランスのとれた人間の完成を目指すとともに、子どもたちの｢生きる力｣や｢学ぶ意欲｣を育む教育を発展させていくことを目的とした、追分地区小中一貫校の準備組織を立ち上げ、三十年度の開設を目指し努力していく。

▽開かれた学校づくり

　学校の応援団として組織してきた学校運営協議会（コミュニティ・スクール）については、町内すべての小・中学校に導入し、学校個々の課題解決に向けた協議に基づく取組を展開しているが、これら学校運営協議会の成果を、他校にも広めていくとともに、おいわけこども園や追分高校に対する学校運営協議会導入に向けた支援を行っていく。また、追分小・中学校一貫教育の導入に向け、｢追分小中合同による学校運営協議会｣の開催による協議を進める。

▽小・中学校教育

　｢全国学力・学習状況調査｣ならびに、｢全国体力・運動能力テスト、運動習慣等調査｣については、各小・中学校の学校運営協議会において、調査結果を検証、分析、報告することにより、各校の課題解決の情報共有を図るとともに、レーダーチャート方式の公表による情報公開や、総合計画などの成果指針として位置付けていく。

(市町村 2017-04-14付)