【解説】外国人留学生過去最多２４万人

（解説 2017-05-08付）

外国人留学生過去最多２４万人

二十八年度におけるわが国の大学等への外国人留学生数は、前年度比一四・八％増の二十三万九千二百八十七人と、過去最多となったことが日本学生支援機構の調査で明らかになった。

調査は、大学・大学院、短期大学、高等専門学校、専修学校（専門課程）および大学に入学するための準備教育課程を設置する教育施設・日本語教育機関における外国人留学生の在籍状況（二十八年五月一日現在）を把握し、留学生施策に関する基礎資料を得ることを目的に、実施している。

日本で学ぶ外国人留学生は昨年五月一日現在、前年度比一四・八％増の二十三万九千二百八十七人で、現在の集計方法を取り始めた二十三年度以降、最も多い人数となった。

　出身国別では中国が四・六％増の九万八千四百八十三人で最も多く、二位はベトナム（三八・四％増、五万三千八百七人）、三位はネパール（一九・八％増、一万九千四百七十一人）とアジア三国が上位を占有。アジア地域からの留学生が占める割合は、〇・三ポイント増の九三・〇％。欧州と北米地域からの留学生は合わせて四・六％で、〇・二ポイント減少した。

　在学段階別にみると、大学（学部）が七・一％増の七万二千二百二十九人で、最も多く在籍し、五・〇％増、四万三千四百七十八人の大学院とで四八・四％を占めた。専攻分野では人文科学が四六・五％と最も多く、社会科学が二五・五％、工学が一一・六％など。

　受け入れ大学では、早稲田大が四千七百六十七人で最多、次いで、東大が三千二百六十人、東京福祉大が三千人、立命館アジア太平洋大が二千八百十八人など。道内では北大が一千七百三十五人で最も多い。

　また、宿舎の状況をみると、民間宿舎・アパートに住む留学生が七五・四％を占めた。

(解説 2017-05-08付)