【解説】通学者の65%に付き添い(解説 2017-05-12付)
文部科学省は、特別支援学校における医療的ケアを必要とする幼児児童生徒の学校生活および登下校における保護者等(付添介助者を含む)の付き添いに関する実態調査の結果を取りまとめた。
全国の公立特別支援学校において、昨年五月一日現在、日常的に経管栄養やたんの吸引などの医療的ケアを受けている幼児児童生徒は八千百十六人で、うち、本人が入院する病院に併置する特別支援学校に通学している子ども(五百六十九人)と訪問教育を受けている子ども(二千百九十人)を除いた通学生は五千三百五十七人。うち、六五・八%に当たる三千五百二十三人に保護者等が付き添っている。登下校のみが二千六百九十七人で最も多く、学校生活および登下校双方が八百九人、学校生活のみが十七人。
北海道(札幌市を含む)では、日常的に医療的ケアを受けている幼児児童生徒三百十九人のうち、本人が入院する病院に併置する特別支援学校に通学している子ども十一人と訪問教育を受けている子ども百五十七人を除いた通学生は百五十一人で、全員に保護者等が学校生活や登下校に付き添っている。
学校生活における日常的な付き添いの一週当たりの平均日数をみると、五日(三六・二%)と一日(三二・三%)が多い。
学校生活での付き添いの理由として、看護師は常駐しているが、「人工呼吸器を使用している場合は、看護師では対応できない」「医療的ケアは看護師および担任が実施できるようになっているが、児童の体調に配慮して」など、学校等の希望によって付き添っているケースが多数を占めた。
登下校における保護者等の平均付添回数(登校・下校をそれぞれ一回とカウント)は、平均週十回以上が四七・八%で最も多かった。
(解説 2017-05-12付)
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