【解説】体罰防止に向けた取組
(解説 2017-05-18付)

 道教委は、十六日の道議会文教委員会で、教職員の体罰防止に向けた取組として、研修資料の作成・活用や、再発防止プログラムの実施を挙げた。

 研修資料『教師と児童生徒間の望ましいコミュニケーションの在り方~体罰事故等を回避するための危機回避(リスクヘッジ)能力について』はことし三月、道立教育研究所が作成。

 その基本的な考え方は、「教師のコミュニケーション能力をなお一層向上させることによって、体罰などの事故を防ぐことができるのではないか」。

 児童生徒へのあるべき接し方を理解し、コーチングやアサーショントレーニング等の指導技術を習得することによって、コミュニケーション能力を向上し、児童生徒との望ましい関係の構築を図り、体罰を未然に防止することが目的。「校内研修用資料」と「事例集編」として取りまとめている。

 一方、道教委が本年度から実施することとしたのは、「教職員の不祥事再発防止プログラム」。

 このプログラムは、懲戒処分を受けた教職員のうち、停職処分(体罰は、戒告・減給を含む)を受けた教職員に対し、懲戒処分の原因となった行為を自ら振り返らせ、教育に携わる公務員としての自覚を促し、不祥事の再発防止を図るもの。

 体罰によって戒告処分を受けた場合は計二回、同じく減給処分の場合は計三回実施。所属長が、法的根拠等をもとに、不祥事に対して本人の反省を促す説諭を行う。また、面談による服務指導を実施し、不祥事の原因・理由、現在の心境などのほか、再発防止について、説諭の内容を振り返らせ、将来の公務員生活に対する決意を表明させる。

 プログラム実施後、所属長は、所定の報告書を道教委に提出することとしている。

(解説 2017-05-18付)

その他の記事( 解説)

【解説】高卒者就職率98%、26年ぶりの高水準

 今春新規高校卒業者の就職率(就職希望者に対する就職者の割合)は、三月末現在で前年同期比〇・三ポイント増の九八・〇%と、七年連続で改善したことが文部科学省の調査で分かった。平成三年三月卒(九...

(2017-05-25)  全て読む

【解説】大卒就職率、過去最高97・6%

 この春卒業した大学生の就職率(四月一日時点)は前年度同期を〇・三ポイント上回る九七・六%と、六年連続で上昇したことが、厚生労働省と文部科学省の共同調査で分かった。調査を開始した平成九年三月...

(2017-05-24)  全て読む

【解説】子どもに対する前兆事案―4月末

 道警本部少年課がまとめた「子どもに対する前兆事案の届出受理状況」によると、四月末で前年同期より四十二件多い二百九十七件を受理した。  前兆事案とは、子ども(十三歳未満)を対象とする性犯罪...

(2017-05-23)  全て読む

【解説】保育施設等での死亡13人―内閣府

 昨年一年間に全国の保育施設や幼稚園、認定こども園などで起きた乳幼児の事故は八百六十二件で、このうち十三人が死亡していたことが、内閣府のまとめで分かった。事故の九割近くは施設内で発生。死亡事...

(2017-05-22)  全て読む

【解説】センター試験に代わる共通テスト案

 文部科学省は十六日、大学入試センター試験に代えて三十二年度に始める新テスト「大学入学共通テスト(仮称)」の実施方針案を公表した。国語と数学に記述式問題を導入するほか、英語については、英検な...

(2017-05-19)  全て読む

【解説】宇宙の日作文絵画コンテスト

 文部科学省は、九月十二日の「宇宙の日」の記念行事として実施する全国小・中学生作文絵画コンテストの作品を募集している。  平成四年の国際宇宙年をきっかけとして、日本においても、国民の宇宙に...

(2017-05-17)  全て読む

【解説】幼児教育センター設置自治体4%

 全国の都道府県・市区町村で幼児教育センターを設置している自治体は全体の三・九%にとどまり、未設置の一千三十二自治体のうち九五・二%は、「今後も設立する予定がない」ことが文部科学省の調査で明...

(2017-05-16)  全て読む

【解説】水泳の事故防止で通知―スポーツ庁

 学校の水泳指導でプールに飛び込んだ児童生徒が首の骨を折るなどの事故が相次いでいることを受け、スポーツ庁は全国の教育委員会や小中高校に再発防止を求める通知を発出した。特に、学習指導要領で、授...

(2017-05-15)  全て読む

【解説】通学者の65%に付き添い

 文部科学省は、特別支援学校における医療的ケアを必要とする幼児児童生徒の学校生活および登下校における保護者等(付添介助者を含む)の付き添いに関する実態調査の結果を取りまとめた。  全国の公...

(2017-05-12)  全て読む

【解説】「朝の読書」人気本ランキング

 朝の読書推進協議会がまとめた「朝の読書」実践校での二十八年度人気本ランキングによると、小学生は一位が『かいけつゾロリ』、二位『科学漫画サバイバルシリーズ』、中高生では、その年のベストセラー...

(2017-05-11)  全て読む