【解説】高卒者就職率98%、26年ぶりの高水準
(解説 2017-05-25付)

 今春新規高校卒業者の就職率(就職希望者に対する就職者の割合)は、三月末現在で前年同期比〇・三ポイント増の九八・〇%と、七年連続で改善したことが文部科学省の調査で分かった。平成三年三月卒(九八・三%)以来、二十六年ぶりの高水準となった。

 全国すべての高校に対し国立は国立大学法人、公立は各都道府県教育委員会、私立は各都道府県知事部局を通じて行った悉皆調査。

 ことし三月の高校卒業者は百七万五千三百十六人で、就職希望者は十九万二千八人。うち、十八万八千二百十二人の就職が決定。就職率は九八・〇%で、前年同期に比べ〇・三ポイント上昇した。男女別では、男子が〇・二ポイント増の九八・五%、女子が〇・六ポイント増の九七・四%。

 就職希望者のうち、卒業までに就職に至らなかった未就職者は前年同期より五百八十七人少ない三千七百九十六人。内訳は、男子が百九十三人少ない一千七百八十四人、女子が三百九十四人少ない二千十二人。

 就職率を学科別にみると、高い順に工業九九・四%、福祉九九・一%、商業と情報が九九・〇%、看護九八・八%、農業と家庭が九八・七%、水産九八・五%、総合学科九七・七%、普通九六・四%。

 都道府県別では、富山が唯一、一〇〇%を達成。沖縄が最も低く八九・五%。

 道内の卒業者数は四万二千六百八人。就職希望者は一万二百二十四人で、うち、一万二十人の就職が決定。就職率は前年同期を〇・五ポイント上回る九八・〇%と、七年連続上昇した。

 道内での就職を希望した九千四百八十六人の九七・七%に当たる九千二百六十九人が道内企業に就職。一方、道外企業への就職希望者は七百三十八人だったが、実際にはそれを上回る七百五十一人が道外企業に就職した。

(解説 2017-05-25付)

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