【解説】１０歳未満のネット利用率３９％

（解説 2017-05-31付）

　十歳未満の子どものインターネット利用率は三九・二％で、年齢が上がるとともに上昇することが、内閣府が公表した「低年齢層の子どものインターネット利用環境実態調査」の結果で分かった。平日一日当たりの平均利用時間は六十・九分だった。

　調査は、ことし一月に行い、〇～九歳の子どもの保護者一千五百五十人から回答を得た。

　子どもの三九・二％がいずれかの機器でインターネットを利用。二歳で二八・二％、七歳で四九・七％、九歳で六五・八％など、年齢が上がるにつれて利用率も上昇。

　利用機器はスマートフォン一九・四％、タブレット一八・三％、携帯ゲーム機七・二％が上位を占めた。

　また、四三・八％が子ども専用の機器をもっていると回答。専用で使っているのは、学習用タブレット八八・五％、子ども向け携帯電話八〇・五％が上位。

　利用の内容は動画視聴が八五・四％で最多。ゲーム六五・八％、知育三〇・四％が上位を占めた。

　平日一日の平均利用時間は六十・九分。二歳で六十五・一分、それ以降減少傾向にあり、七歳で一気に七十四・八分と最長となる。

　インターネット上のトラブルや問題行動の有無については、「注意してもやめない」が二四・二％で最多。

　子どもがスマートフォンを利用する保護者のうち、「大人の目の届く範囲で使わせている」九三・〇％、「利用する時間や場所等のルールを決めている」四五・二％など、ほぼすべての保護者が子どものインターネット利用に関する取組を実施している。

　子どものインターネットの使い方について、八八・八％が「ルールを決めている」と回答。その内容は、「利用する時間」六〇・四％、「利用する場所」五六・一％の順で多かった。

(解説 2017-05-31付)