【解説】4日から「歯と口の健康週間」
(解説 2017-06-02付)

 厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医師会主催の「歯と口の健康週間」が四日から始まる。本年度の標語は「〝おいしい〟と〝元気〟を支える丈夫な歯」。

 「歯と口の健康週間」の前身である「歯の衛生週間」は、国民に対する歯科衛生思想の普及運動として、「6(む)4(し)」にちなみ、昭和三年六月四日に「むし歯予防デー」の名称で行われたのに始まり、以降、戦時中は一時中断したが、昭和二十四年から週間行事となった。昭和二十七年には六月四日から十日までの一週間に定められ、昭和三十年から「歯の衛生週間」として毎年実施されるようになった。歯科口腔保健法の施行に伴い、平成二十五年から「歯と口の健康週間」として新たにスタートした。

 また、平成元年からは、二十本以上の歯があれば食生活にほぼ満足することができることから、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」と、「8020(ハチマルニイマル)運動」が始まった。

 歯と口の健康週間の目的は、歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、併せて、その早期発見・早期治療を徹底することによって歯の寿命を延ばし、国民の健康の保持に寄与すること。

 本年度は「生きる力を支える歯科口腔保健の推進~生涯を通じた8020運動の新たな展開」を重点目標に掲げ、歯科疾患の予防や歯と口の健康を保持する取組を進める。

 文科省では、特に小学校において、この週間をきっかけに、同省が学校歯科保健の参考資料として作成した『「生きる力」をはぐくむ学校での歯・口の健康づくり』などを生かした指導の充実を求めている。

(解説 2017-06-02付)

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