【解説】「朝の読書」人気本ランキング
(解説 2017-05-11付)

 朝の読書推進協議会がまとめた「朝の読書」実践校での二十八年度人気本ランキングによると、小学生は一位が『かいけつゾロリ』、二位『科学漫画サバイバルシリーズ』、中高生では、その年のベストセラーやメディア化された作品に人気が集まった。

 調査は、同会が二十八年四月から二十九年三月末の期間、「朝の読書」実践校を対象に実施したもので、平成十九年から子どもたちが実際に学校で読んでいる「人気の本」についてまとめている。

 小学生は毎年上位に入るロングセラーの『かいけつゾロリ』が一位、例年人気の学習漫画シリーズ『科学漫画サバイバル』が二位を占め、三位には小さなしずくの妖精・しずくちゃんの絵本『しずくちゃん』がランクイン。また、今回は特に七位の『コミック版日本の歴史』や十四位の『学習まんが人物館』など、歴史や偉人の伝記が描かれた学習漫画が複数ランクインして、前年より順位を上げた。

 中高生では、その年のベストセラーやメディア化作品など、世間で話題になった作品やライトノベルが支持される傾向がみられた。芥川賞受賞で昨年大きな社会現象を巻き起こした又吉直樹氏の『火花』が高校生で二位から一位にランクアップしたほか、中学生では初登場二位となった。また、映画化で話題となった、有川浩氏の『植物図鑑』や、衝撃的なタイトルで話題を集め若い世代を中心に人気を博した青春小説、住野よる氏の『君の膵臓をたべたい』も上位にランクイン。

 同会によると、三十年に三十周年を迎える「朝の読書」は、五月八日時点で小学校一万六千六百四十三校、中学校八千五百六十六校、高校二千二百三十校の計二万七千四百三十九校で実施され、実施率は七六%(北海道七一%)となっている。

(解説 2017-05-11付)

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