星槎道都大―高校対象の出張授業 6分野54講座を開講
(学校 2017-05-09付)

 星槎道都大学(山本一彦学長)は、高校を対象とした本年度の出張授業プログラムをまとめた。進路指導系、福祉・心理系など六分野五十四講座を実施。講師派遣の費用は同大が負担する。

 問い合わせは、同大学務部学務課(電話〇一一―372―三一一一、FAX372―二五八〇、Eメールgakumu-qa@dohto.ac.jp)まで。

 講座の概要はつぎのとおり(①対象②定員③担当教員④内容)。

▼進路指導系講座

▽あなたが目指すのはケアワーカー?それともソーシャルワーカー?=①すべて②40人③社会福祉学科・飯浜浩幸教授④社会福祉分野の介護・保育・ソーシャルワーク、それぞれの専門職になるための進路や専門学校と大学の学びの違い、資格取得の誤解しやすいポイントを解説する

▽保育ソーシャルワーカーってどんな人?=①すべて②40人③社会福祉学科・飯浜浩幸教授④保育士には、保育所に通う子どもの保護者だけではなく、地域の子育て家庭の支援が求められていることから、保育ソーシャルワーカーの重要性について理解を深める

▽ソーシャルワーカーの仕事~目的・視点=①すべて②40人③社会福祉学科・小早川俊哉教授④ソーシャルワーカーの目的や視点を学び、卒業後に福祉専門職として働くイメージをもつ

▽大学で学ぶ心理学~心理学って何?=①すべて②40人③社会福祉学科・瀧本誓教授④心がかかわる様々な過程についての研究や心理学的な物事の考え方・実験・調査など、本当の心理学を知る

▽福祉に関する職業講話「福祉って何?」=①すべて②なし③社会福祉学科・吉江幸子専任講師④価値観カードを用いた自己理解や福祉の職業紹介、資格の種類・取得方法などを解説する

▽「福祉のしごと」ガイダンス=①すべて②なし③社会福祉学科・吉江幸子専任講師④介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士・保育士など福祉分野の資格と仕事内容、やりがいなどを説明する

▽美術・デザイン系学科の学び=①美術系進路希望者②40人③デザイン学科・上坂恒章教授④美術・デザイン系の大学では何を学ぶのか、必要な適性は何かなどについて学ぶ

▽建築を学ぶ先に広がる進路=①すべて②40人③建築学科・安藤淳一教授④建築とは何か、大学ではどのようなことを学ぶのかを解説する

▽「なぜ」という疑問を大切に1~新聞記事を題材に読解力を付ける=①すべて②40人③経営学科・青山浩之准教授④新聞記事を題材に自分の考えをまとめ、文章を読むことに慣れる練習をする

▽「なぜ」という疑問を大切に2~新聞記事を題材に論理的な文章を書いてみる=①すべて②40人③経営学科・青山浩之准教授④新聞記事を題材に自分の考えをまとめ、自分の意図を分かりやすい文章で伝える練習をする

▽「なぜ」という疑問を大切に3~法的な視点から新聞記事を読んでみる=①すべて②40人③経営学科・青山浩之准教授④新聞記事を題材に法的問題の認識の育成と、物事を多面的にとらえる力を養成する

▼福祉・心理系講座

▽人を「支援する」とは、どんなことだろう?=①すべて②40人③社会福祉学科・飯浜浩幸教授④支援や援助とは何かを理解する

▽しあわせ実現とそれを支えるプロのこだわりとは?=①すべて②40人③社会福祉学科・飯浜浩幸教授④社会福祉が考える幸せと、それを支える社会福祉専門職の価値観とは何かを考える

▽Is that good?~福祉制度と現実の狭間=①すべて②40人③社会福祉学科・小早川俊哉教授④福祉サービス事例に関するゲームを交えながら、ソーシャルワークを理解する

▽ソーシャルワーカーの技術ってなに?=①すべて②40人③社会福祉学科・上原正希教授④ソーシャルワーカーの技術であるソーシャルワークの幅の広さを理解する

▽身近な福祉問題~地域で起きていること、そして私たちができること=①すべて②40人③社会福祉学科・上原正希教授④地域の福祉の担い手の重要性や福祉専門職は地域において何をするべきなのを理解する

▽何を幸せと感じる?~幸福感の心理学=①すべて②40人③社会福祉学科・瀧本誓教授④社会福祉の中心的概念でもある幸福について心理学の視点から考察する

▽生活するってどういうこと?=①すべて②20人③社会福祉学科・櫻井美帆子准教授④毎日の暮らしを振り返りながら、生活の構成要素や個別性について考え、グループワークを行う

▽こころの健康を支える精神保健福祉士の仕事=①すべて②20人③社会福祉学科・大島康雄専任講師④メンタルヘルスを理解し、精神保健福祉士について学ぶ

▽受容~価値観と多様性=①すべて②20人③社会福祉学科・大島康雄専任講師④価値観の多様性を学び、他人の価値観を受容する難しさを学ぶ

▽体験型授業~障がい・高齢者編=①すべて②40人③社会福祉学科・吉江幸子専任講師④手話体験、身体的支援などを通して、障がい・高齢者とのコミュニケーションについて学ぶ

▽体験型授業~こども編=①すべて②40人③社会福祉学科・吉江幸子専任講師④手あそびや折り紙などのあそび体験を通して、保育の仕事を学ぶ

▽ひとのココロがわかるの?心理学の学び(認定心理士)=①すべて②40人③社会福祉学科・吉江幸子専任講師④心理テストを体験しながら、どのような場面で心理学が活用されるのかを学ぶ

▼美術・デザイン系講座

▽美術部員への絵画制作指導=①高校美術部員②20人③デザイン学科・安田祐造教授、西田陽二教授(二人のうちいずれか)④美術専門の教員が在籍していない高校で、一回につき二~四時間程度、必要に応じて三、四回出張指導を行う

▽デッサン(人物・顔・石膏・静物等)=①美術に関心のある生徒②20人③デザイン学科・西田陽二教授④道具の使い方や描く手順などを解説し、絵画、立体造形、アニメ等すべてに通じる基礎を学ぶ

▽描くことだけが美術じゃない!誰でも直ぐにチャレンジできる表現技法=①美術・モノづくりに関心のある生徒②40人③デザイン学科・北嶋洋一専任講師④描写とは一線を画した様々な表現技法を用いたカードサイズの作品制作を行う

▽「スマホ、携帯、デジカメ、タブレット」身近な機材でできるコマ撮り映像制作=①映像制作、アニメーションに関心のある生徒②40人③デザイン学科・北嶋洋一専任講師④スマホや携帯電話、デジカメなど身近な機材を用いてコマ撮り映像制作を行い、鑑賞、講評をする

▼建築系講座

▽折り紙建築で作る世界遺産=①すべて②40人③建築学科・安藤淳一教授④建築模型「折り紙建築」で、世界遺産に登録されている有名な建築を一枚の紙で制作する。完成後、モチーフの建設の魅力や背景などについて解説する

▽地域防災入門~建設業はヒトを守る、地域を守る=①すべて②40人③建築学科・安藤淳一教授④災害の防衛対策に貢献する建築・建設業で実際に試みられている対策を紹介するほか、日常生活における防災の取組を考える

▽「サザエさん家」をビフォア・アフター!~サザエさんも年を重ねれば…=①すべて②40人③建築学科・安藤淳一教授④「サザエさん」一家の三十年後を想定し、その家で高齢者が生活する上での問題点や、どのように改修すべきか考える

▽CAD・CGで広がる建築の世界(その1基礎編60分)=①工業高校建築科②40人③建築学科・佐藤善太郎教授④建築の表現は、従来の手書きからCADやCGによるコンピューター表現に転換している。同学科学生作品を通して建築におけるコンピューターやCADを使う意義を考える

▽CAD・CGで広がる建築の世界(その2実践編60分)=①工業高校建築科②40人③建築学科・佐藤善太郎教授④その1基礎編を受け、三次元CADによる短時間でできる簡単な表現例を解説する

▽大学で「ケンチク」の勉強をするということは?=①すべて②40人③建築学科・大沢吉範教授④建築学科や土木工学科で何を学び、どのような仕事をするのか、社会状況とのつながりを踏まえて講義する

▽考えてみよう!くらしとカンキョウ=①すべて②40人③建築学科・大沢吉範教授④一昨年九月の大雨によって鬼怒川の堤防が決壊した事例を交え、環境と気候、防災について考える

▽立体写真をのぞいてみよう!(反射実体鏡を会場に事前準備必要)=①すべて②40人③建築学科・大沢吉範教授④工業高校や大学で測量を学ぶ。測量の原理を応用して建物等の立体観察をする

▽自然環境が導く建築デザイン=①工業高校建築科②40人③建築学科・佐々木哲之教授④厳しい自然の中で快適な空間を求め、環境に対して負荷の小さい建物をつくるには、地域の気候や生態系を考慮した計画が重要とされる。そうして環境意識の高い個性豊かなデザインが生まれる。その先進事例をスライドで紹介する

▽まちのデザインを「みる」ということ=①すべて②40人③建築学科・伊藤裕康准教授④身の回りにみられる景観アイテムのデザインを事例に、地域環境と景観の関係性について解説する

▽建築構造の耐震・免震・制震とは?=①すべて②40人③建築学科・長森正准教授④地震に対する基礎知識と、耐震・免震・制震技術の仕組を解説するほか、紙模型を利用して地震に弱い建物の特徴を理解しながら建物の補強について考える

▼経済・経営系講座

▽値段の不思議~買い手の心理から見た価格のしくみ=①すべて②40人③経営学科・河野善文教授④買い手の心理と価格をテーマとして、商品の値段の不思議から経済・経営の問題を考える

▽経営学って何なの?=①すべて②40人③経営学科・信濃吉彦教授④経営学が社会に与える影響や、経済学との違いなどを解説するほか、同学科の学生がどのように経営学を使用しているか紹介する

▽社長の仕事とは?~働くことの意義を学ぼう=①すべて②40人③経営学科・石川玄幸特任講師④経営者の仕事や、経営学の基礎となるマネジメントの概念を学ぶほか、働くことの意義について考える

▽経済学と経営学の違い=①すべて②40人③経営学科・石川玄幸特任講師④経済学と経営学の歴史的な成り立ちから、それぞれの特徴について説明する

▽あの企業はなぜ儲けるのか!?~商品が売れるには必ず理由がある=①すべて②40人③経営学科・石川玄幸特任講師④身近な企業を題材として、その商品やサービスを売るための仕かけを学ぶ。また、社会人がどんな使命をもって職務を遂行しているか理解を深める

▼教養系講座

▽クリエーションとプログラミング=①すべて②40人③デザイン学科・渡辺勉教授④エクセル、Illustrator、3Dソフトなどを用いたプログラミングによる画像やモデルの生成方法を紹介する

▽海外留学のススメ~異国で学ぶ意義=①すべて②40人③デザイン学科・宮嶋達也准教授④講師自身の留学体験談を交えながら、海外で勉強することのメリットやリスクを考える

▽北国の住まい~北国で快適にくらすためのさまざまな工夫=①すべて②40~80人③建築学科・安藤淳一教授④積雪寒冷地という気象条件の中、四季の変化と恵みを生活空間に取り入れてきた先達の知恵や、これからの住まいに求められていることについて、北国の設計を通して学ぶ

▽意外に簡単!建築に必要な数学とは?=①普通科②40人③建築学科・横山哲也准教授④建築に必要な基礎数学を、具体的な例題を通して説明し理解を深める

▽クイズで学ぶネットとトラブル=①すべて②40~80人③経営学科・由水伸教授④スマートフォンやタブレットPCでネットを利用する際に知っておきたい基礎知識や、トラブルとなりやすい事例をクイズで紹介。問題点を知ることで、セキュリティー確保や他人とのトラブル防止につなげる。その上で、新しいツールの有効活用を考える

▽才能を開花させよう!=①すべて②40人③経営学科・藤永克昭教授④個人の性格がそれぞれの夢や才能の開花に必要とされている。歴史上の偉人たちを紹介しながら、才能を開花させる方法を学ぶ

▽生き方を考える=①すべて②40~80人または学年全員③経営学科・遠藤均准教授④臨床心理学や自己心理学といった精神分析の歴史を学ぶことによって、自らが自身の主治医になること、周囲の人を支えることができるようになることを目指す。同時に、よりよく生きるための知恵を考えていく

▽夢をかなえ、目標を達成するための考え方=①すべて②40~80人または学年全員③経営学科・遠藤均准教授④夢や目標を実現するための考え方を培うとともに、精神的成長をとげるための考え方の養成を図る

▽コーチングとカウンセリングから人間関係を考える=①すべて②40~80人または学年全員③経営学科・遠藤均准教授④コーチングやカウンセリングの技術や方法を解説し、それをもとに人間関係をよりよくする方法を考えていく

▽法律について考える~六法って何=①すべて②40人③経営学科・青山浩之准教授④憲法を中心とする六つの法律を学び、法の基本となる知識を習得し理解を深める

(学校 2017-05-09付)

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