千歳市教委がハイパーＱＵ研修会　効果的な検査方法を説明　学級の実態把握に活用　

（市町村 2017-05-19付）

約５０人が参加し、検査について理解を深めた

　千歳市教委は十一日、市防災学習交流センター「そなえーる」でハイパーＱＵ研修会を開いた。市内小・中学校の教員約五十人が参加。ハイパーＱＵ検査の活用方法などに関する説明や講演を通して、より良い学級づくりに向け研鑚を積んだ。

　同市の小・中学校全学年で実施しているハイパーＱＵ検査について、専門家を招いた研修を通して、検査の目的や分析方法、活用方法を理解、習得し、学年・学級指導における児童生徒の指導・育成に資することが目的。

　はじめに、加賀谷隆学校指導室長があいさつ。いじめや不登校など、学校現場の現状を指摘した上で、ハイパーＱＵ検査について、「児童生徒個々の特性や心情面、学級集団の実態を把握し、居心地の良いクラスや、やる気のあるクラスをつくるために大変有効」と説明。「検査結果の分析方法や活用方法についての理解をさらに深め、望ましい学級集団の育成や、いじめのない学級・学校づくりに当たっての中心的な役割を果たしていただきたい」と呼びかけた。

　続いて、小野崎昭夫学校教育主事が、ハイパーＱＵ検査の概要について、市教委が作成した資料『ハイパーＱＵ検査活用のためのＱ＆Ａ２９』に基づいて説明。検査のねらいや学校生活意欲、学級満足度など、項目ごとの分析のポイントなどを解説した。実施に当たっては、「自校の課題と検査活用のねらいを明確にし、課題解決に向けてその活用を位置付けるなどの取組が重要」と述べたほか、「校長、教頭、担当者が役割を分担し連携するなど、取組を確実に進めてほしい」と呼びかけた。

　また、泉沢小学校の森國聡教諭が実践事例を説明し、参加者は具体的な活用方法について理解を深めた。

　このあと、北翔大学副学長兼教育文化学部教授の山谷敬三郎氏が「Ｑ―Ｕを活用した学級集団アセスメントとその活用」と題して講演した。

(市町村 2017-05-19付)