札幌市教委　特別支援コーディネーター連絡会議　支援体制の充実図る

（市町村 2017-05-22付）

各園・学校から約１５０人が参加した

　札幌市教委は十五日、市内のちえりあで特別支援教育コーディネーター連絡会議を開催した。各園・学校の特別支援教育コーディネーターなど、約百五十人が参加。特別支援教育の動向や合理的配慮にかかる説明を通して、特別支援教育における校内支援体制の一層の充実を図った。

　同会議は、特別支援教育コーディネーターを対象に、特別支援教育の動向やコーディネーターの役割等の説明を行い、特別支援教育における校内支援体制の一層の充実を図るもの。

　この日は、東区・白石区・厚別区・西区・手稲区の園・学校を対象に実施した。冒頭、廣川雅之教育課程担当課長があいさつ。市教委が合理的配慮の状況をまとめ、作成した取組集にふれ、「取組集を参考するなど、児童生徒一人ひとりに応じた合理的配慮の提供に努めてほしい」と呼びかけた。

　また、「個別の教育支援計画などを作成・活用しながら関係機関や学校間の連携を図り、組織的な取組を進めていくことなどがこれまで以上に重要となっている」と話し、自校の特別支援教育の要として取り組むよう求めた。

　続いて、教育課程担当課の荻澤吐夢特別支援教育担当係長が特別支援教育の動向等について紹介。札幌市では、十九年から十年間で特別支援学級に在籍する児童生徒が二倍になっていることにふれたほか、次期学習指導要領から個別の教育支援計画や個別の指導計画を作成し、効果的に活用することが求められていることを説明した。

　また、個別の教育支援計画や個別の指導計画を作成する意義として、「保護者、関係機関、地域と連携して支援（教育）の充実を図る」など三点を提示。「サポートファイルさっぽろ」の活用についても説明した。

　このあと、教育推進課の南舘こずえ合理的配慮相談員が対応要領について、荻澤係長が音声教材について説明した。

　また、札幌市立川北小学校の大宮健一教頭が音声教材を用いた児童への支援について報告。各学校における合理的配慮の取組や、特別支援コーディネーターとしての課題等についての情報交換も行った。

　なお、十九日は中央区・北区・豊平区・清田区・南区の園・学校を対象に、市内のＷＥＳＴ１９で同会議を開催した。

(市町村 2017-05-22付)