池田町教委　地域住民対象にＣＳ講演会開く　加賀教育長が制度など解説　まちぐるみで教育支えて

（市町村 2017-05-22付）

加賀教育長が今後の方向性などを説明した

　【帯広発】池田町教委は十日、町西部地域コミュニティセンターで地域住民を対象としたコミュニティ・スクール（ＣＳ）講演会を開催した。加賀学教育長が「地域とともにある義務教育九年間を見通した学校づくりのために」と題して講演。約八十人が参加し、ＣＳの制度について理解を深めるとともに、今後、町内総ぐるみで子どもたちの教育を支えていくことを確認した。　

　講演会は、町教委が三十年度導入に向け、地域住民にＣＳの制度を知ってもらおうと企画したもの。この日は、地域住民など約八十人が参加した。

　加賀教育長ははじめに、三十年度に町においてＣＳを導入する予定となっていることを報告。その上で、ＣＳを基盤とした小中一貫教育の魅力や成果、課題等を説明した。

　加賀教育長は、子どもたちへの教育の成否について、「直接の担い手である教職員の力によるところが大きい」とする一方、「子どもたちを取り巻く環境が急激に変化している中、〝知・徳・体〟の調和のとれた成長を支えていくためには、家庭や地域の理解・協力・支援が不可欠」と強調。今後、学校運営に地域の意見や支援を生かす〝ＣＳ〟や、小・中学校の教職員が目指す子ども像を共有し、共通理解と指導力の向上を図る〝小中一貫教育〟を導入する方針を示した。

　また、義務教育九年間における学びと育ちをしっかりと保障するため、中学校区を単位とする「学校運営協議会」などの設置を検討していることも伝え、地域総ぐるみで子どもたちの教育を支えていくよう呼びかけた。

講演後、参加者からは「コミュニティ・スクールの制度や教育委員会の今後の方針が分かり、大変有意義な時間だった」との声が挙がっていた。

(市町村 2017-05-22付)