組織的検証改善サイクル確立へ　新たに組織力強化会議　学力調査活用し教育指導充実―道教委

（道・道教委 2017-05-23付）

　道教委は、本年度新たに、「組織力強化会議」を全道十四管内で開く。「ほっかいどう学力向上推進事業」の一環。組織的な検証改善サイクルの確立に向け、全国学力・学習状況調査の分析・活用方法や学校マネジメントの理解を深め、学校全体の教育指導の充実、児童生徒の学習状況の改善を促進する。組織的取組を進めるため、小・中学校などの教諭のほか、市町村教頭会の代表も参加対象とする。会議では、「授業改善の方策」「検証改善サイクルの確立に向けた取組」についての演習・協議などを実施。その成果を生かし、各学校で組織的な検証改善サイクルの確立などに取り組む。

　道教委の柴田達夫教育長はことし二月、一定道議会で二十九年度教育行政執行方針を説明。社会で生きる実践的な力の育成に向けて、「全国学力・学習状況調査やチャレンジテスト等を活用しながら、学力や学習状況の把握・分析、指導方法の改善を検証改善サイクルとして確立し、学校全体で組織的な取組を推進する〝ほっかいどう学力向上推進事業〟を実施する」ことを表明した。

　この「ほっかいどう学力向上推進事業」の一環として、新たに実施するのが「組織力強化会議」。組織的な検証改善サイクルの確立に向けて、全国学力・学習状況調査結果の分析・活用方法や、学校マネジメントへの理解を深める。また、学校全体での教育指導の充実や児童生徒の学習状況の改善を促進し、学力向上を図る。各教育局が主催。

　組織的に取り組む必要があることから、各市町村立小・中学校、義務教育学校、中等教育学校、道立特別支援学校小学部、中学部の教諭のほか、各市町村の教頭会代表者も参加対象とする。

　また、検証改善サイクルの早期確立を図るため、六月下旬～八月上旬に開催する。

　各会場では、説明・演習「子どもたちに育成すべき資質・能力」、演習・協議「授業改善の方策」、説明「検証改善サイクルの確立」、演習・協議「検証改善サイクルの確立に向けた取組」等を行う。

　参加者は、会議で得た成果をもとに各学校で、全国学力・学習状況調査等を活用した組織的な検証改善サイクルを確立し、教育指導の充実や児童生徒の学習状況改善の促進に努めていく。

　また、参加した教頭は、各市町村教頭会で成果を還元する。

(道・道教委 2017-05-23付)