２８年度教職員相談室利用状況―札幌市教委　前年度比８１件増の１６１件　Ｅメール対応で件数増加

（市町村 2017-06-01付）

市教職員相談室の利用状況（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委の二十八年度教職員相談室利用状況がまとまった。相談件数は前年度比八十一件増の百六十一件。仕事での相談が八十一件で、件数全体の五〇・三％となった。相談人数（延べ人数）は百二十四人で前年度比六十人増。市教委では一昨年九月からＥメールによる相談を可能にしたことで相談件数および人数が増加したとみており、「一人で抱え込まず、積極的に相談室を活用してほしい」と呼びかけている。

　市教委では、昭和五十年に教職員の日常生活や職場内の悩みについて話し合い、問題解決に協力するための教職員相談室を設置。女性のカウンセラーと教職経験者の二人が月曜日から金曜日まで常駐し相談を受け付けている。また、二十四年度から市内十ヵ所の精神科医療機関と連携体制を強化し、相談者に医療機関の紹介も行っている。

　市教委では、二十六年九月からメールによる相談を可能としたことから、相談人数および件数が増加したと分析している。二十八年度の相談人数は前年度比六十人増の百二十四人。男性二十二人、女性百二人となっているほか、相談者は「本人」が百三人と全体の八三％を占めており、続いて管理職が十一人となっている。

　相談件数は百六十一件で、相談内容は「仕事」八十一件、「健康」三十三件、「セクハラ」三十件、「生活全般」十一件。「仕事」に関する相談のうち、職場のマネジメントや部下のメンタルヘルスなど「その他」が四十件と最も多かったほか、個人で行う業務の悩みなどの「適応」についての相談が前年度比十九件増の二十件だった。

　教育相談室の対応時間は、平日午前十時から午後五時まで。事前に連絡すれば時間外や土曜日も対応する。電話・ＦＡＸは〇一一―２７１―一一八五で、住所は札幌市中央区北二条西二丁目ＳＴＶ北二条ビル三階となっている。

(市町村 2017-06-01付)