石狩市教委が非常事態宣言発令　事故から子ども守る　相次ぐ交通事故被害受け

（市町村 2017-05-29付）

非常事態宣言に基づく具体的取組（クリックすると拡大表示されます）

　石狩市教委は、市内で児童生徒が被害に遭う交通事故が多発している状況を受け、「児童生徒交通事故多発非常事態宣言」を発令した。二十三日から一ヵ月間を集中取組期間とし、各学校での交通安全指導の実施や登下校時の見守りの強化など、事故防止に向け、児童生徒を事故から守る取組を進めていく。

　市内では、五月から交通事故が相次いで発生。発生した四件のすべてで市内小・中学校の児童生徒が被害者となっていた。

　短期間に事故が連続することは過去にも例がなく、この事態を受け、市教委では、「児童生徒交通事故多発非常事態宣言」を発令するとともに、児童生徒の安全を確保し、交通事故から守るため、二十三日から六月二十二日までの一ヵ月間を集中取組期間に設定した。

　期間中は、「教職員が登下校時の立哨指導に当たる」「毎日、学活等で交通安全を確認し合う」など、五点の取組を展開し、児童生徒の安全確保を図る。

　交通安全の確認では、全児童生徒が「わたしの交通安全宣言」を行い、クラスで話し合う、文部科学省・内閣府ホームページなどの学習教材等を活用した一日一指導などの取組を実施する。

　市教委は、「取組内容を十分に理解し、学校総ぐるみで交通事故防止に努めてほしい」と呼びかけている。

(市町村 2017-05-29付)