授業力向上プロジェクトチーム　新たに外国語チーム組織　英語教科化へ授業プラン検討

（市町村 2017-05-25付）

　【旭川発】旭川市教委は、授業力向上プロジェクトチームの一つとして、六月に「外国語チーム」を立ち上げる。新学習指導要領の全面実施に向けて、小学校五・六年生の英語の教科化や、小学校三・四年生の外国語活動などにおける授業プラン、授業改善などを検討し、教員一人ひとりが実践的で、効果的な授業力の向上を目指し、取り組んでいく。

　昨年度スタートした授業力向上プロジェクトチームは、新学習指導要領に対応するため、教員一人ひとりの授業力の向上を図るとともに、子どもたちの学力向上に向けた指導方法や授業改善などを検討している。また、その成果を全市に発信し、周知することで、教員間の意識の向上につなげることもねらいとしている。

　すでに、「国語チーム」「算数・数学チーム」「学習習慣・生活習慣改善チーム」「道徳科チーム」の四チームが活動。市内の小・中学校教諭や市教委職員などで構成するメンバーが、アクティブ・ラーニングの視点から、効果的で実践的な授業改善を進めている。

　この四チームに加えて、六月には、「外国語チーム」を立ち上げる。新学習指導要領の全面実施に先立ち、児童生徒が外国語を通じて、国際理解への興味・関心を高められる授業プランの検討や、コミュニケーション能力の育成を図る授業改善などに努めていく。

　市教委では、「早期に取り組むことで、教諭たちの指導に対する困り感を和らげられるのでは」と取組に期待。「チーム一体となって、児童生徒たちの良い所を取り入れながら、授業改善を図ってほしい」と話している。

　なお、昨年度の成果に関しては、報告書にまとめて、市内の小・中学校に配布し、周知している。また、本年度から新たに、年三回の研修会を実施。研修会では、研究授業や協議のほか、児童生徒の実態を把握するための講義などを行う予定。

(市町村 2017-05-25付)