道内のCS導入状況―4月現在 前年同期比101校増の164校 17市町村で全小・中導入(道・道教委 2017-06-15付)
道教委は、ことし四月一日現在における道内のコミュニティ・スクール(CS)導入状況を公表した。導入市町村数は三十五市町村で、江別市、富良野市など十七市町村において全小・中学校での導入が完了。幼稚園、小学校、中学校、高校、義務教育学校を合わせた導入校の総数は百六十四校(道立学校一校含む)で、前年同期と比べ百一校の増となった。札幌市を除く全小・中学校、義務教育学校を合わせた導入率は一一・七%となり、道教育推進計画で定めた二十九年度目標値の一〇%を上回った。
「地方教育行政の組織および運営に関する法律」の一部改正によって、公立学校におけるCS導入が教育委員会の努力義務となった。道教委は、二十七年度に策定した北海道総合教育大綱で道内全地域におけるCSの導入促進を明記。地域全体で子どもたちの学びを支援する取組を促進している。
ことし四月一日現在において、CSを導入した市町村は三十五市町村。うち江別市、新篠津村、栗山町、寿都町、ニセコ町、安平町、登別市、壮瞥町、知内町、鹿部町、東神楽町、占冠村、美瑛町、下川町、中頓別町、浦幌町、上士幌町の十七市町村では、域内すべての小・中学校で制度を導入した。
幼稚園、小学校、中学校、高校、義務教育学校を合わせた導入校の総数は百六十四校。前年同期と比べて百一校増となった。新たにCSを導入した百一校のうち、二十八年四月二日以降に導入した学校は三十校、二十九年四月一日に導入した学校が七十一校。
校種別にみると、幼稚園四園、小学校百二校、中学校五十二校、義務教育学校三校、高校三校。義務教育学校では、今回初めてCSが導入された。
札幌市を除く、道内全小・中学校、義務教育学校を合わせた導入率は一一・七%。全国のCSの平均導入率と同じとなり、道教育推進計画で定めた二十九年度目標値の一〇%を上回った。なお、札幌市を含んだ道内の導入率は九・五%となっている。
CSの導入は今後、さらに進むことが見込まれており、道教委は学校、家庭、地域との連携・協働体制の構築、地域ごとの課題や基本方針の明示、地域学校協働活動の推進に当たって必要な役割を果たすコーディネーターの養成など、CSの円滑な運営に向けた取組が重要になるとしている。
道教委は本年度、道内四ブロックでCS協議会、「学校と地域をつなぐコーディネーター等養成研修会」を開催するなど、CSの円滑な導入、運営に向けた取組を積極的に進めていく。
◆28年5月以降のCS導入校
二十八年五月以降、新たにCSを導入した道内小・中学校、義務教育学校、高校はつぎのとおり。
【28年5月以降】
▼占冠村
▽トマム学校(当時トマム小、トマム中)▽占冠中
▼南富良野町
▽南富良野西小
▼安平町
▽はやきた子ども園
▼七飯町
▽峠下小▽大中山中▽大沼中▽七重小▽東大沼小▽藤城小▽軍川小▽大沼小▽大中山小▽七飯中
▼鹿部町
▽鹿部幼▽鹿部小▽鹿部中
▼枝幸町
▽枝幸小
▼東神楽町
▽東神楽中
▼伊達市
▽西小▽光陵中▽伊達中▽稀府小▽東小
▼東川町
▽東川小▽東川中
▼白老町
▽白老小▽白老中
▼釧路市
▽共栄中▽大楽毛中
【29年4月1日現在】
▼恵庭市
▽柏小
▼新篠津村
▽新篠津小▽新篠津中
▼江別市
▽江別第一小▽江別第二小▽豊幌小▽江別太小▽大麻小▽対雁小▽野幌小▽角山小▽東野幌小▽大麻東小▽大麻西小▽中央小▽大麻泉小▽野幌若葉小▽北光小▽文京台小▽いずみ野小▽上江別小▽江別第一中▽江別第二中▽江別第三中▽野幌中▽大麻東中▽大麻中▽江陽中▽中央中
▼ニセコ町
▽ニセコ幼▽ニセコ小▽近藤小▽ニセコ中▽ニセコ高
▼伊達市
▽伊達小▽長和小▽黄金小▽大滝小▽大滝中
▼八雲町
▽落部小▽落部中
▼名寄市
▽智恵文小▽智恵文中
▼富良野市
▽富良野小▽扇山小▽東小▽麓郷小▽麓郷中▽布部小▽布部中▽鳥沼小▽布札別小▽樹海小▽樹海中▽山部小
▼美瑛町
▽美瑛小▽美馬牛小▽美沢小▽明徳小▽美瑛東小▽美瑛中▽美馬牛中
▼下川町
▽下川小▽下川中
▼中頓別町
▽中頓別小▽中頓別中
▼斜里町
▽知床ウトロ学校
▼足寄町
▽螺湾小
▼中標津町
▽中標津小▽中標津中▽計根別学園
(道・道教委 2017-06-15付)
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