学校サポーター派遣前研修会釧路会場 支援の方法など伝える 大学生らに講義等―道教委
(道・道教委 2017-06-15付)

学校サポーター事前研修
真剣な表情で演習に取り組む学生たち

 【釧路発】道教委は十日、道教育大学釧路校で、二十九年度学校サポーター派遣前研修会(釧路会場)を開いた。釧路市内の大学生等四十三人が参加。学習支援の方法などに関する講義や演習を通して、派遣への意欲を高めていた。

 派遣事業は、学校サポーターとして登録した道内の社会人や大学生を市町村に派遣することで、授業以外の学習の機会を確保し、子どもたちの学力向上に資することを目的としている。

 派遣前研修会は道内四ヵ所で展開。釧路会場の研修会には、釧路短期大学、道教育大釧路校、釧路公立大学などから学生四十三人が参加し、学校サポーターの登録に必要となる研修を受講した。

 開会式では、道教育大釧路校の中川雅仁教授があいさつに立ち「現場で行うボランティア活動では、大学の教室では学べないことがたくさん学べる。この研修会で教育ボランティアの基礎・基本をしっかりと学び、子どもの指導に生かしてほしい」と参加者を激励した。

 このあと、参加者は、講義「ボランティアの心得について」、講義・演習「子どもの接し方およびコミュニケーション」、講義・演習「学習支援の方法~つまずきや個に応じた指導方法」などの研修に取り組んだ。

 「学習支援の方法」については、釧路教育局義務教育指導班の米谷広美指導主事が講師を務め、実際に小学校高学年で出題される小数のかけ算の問題を例に、教える側と教えられる側に分かれて、二人一組でロールプレイをしながら研修を深めた。

 参加者からは「自分に学習ボランティアができるか不安なところがあったけれど、少し不安が消えた。とても楽しく有意義な研修会だった」「自分が支援をすることで、子どもたちが楽しく学習に臨み、物事を一つでも理解してくれるとうれしい。子どもたちの学習に関する苦手を克服する一助となれるように頑張りたい」などの感想が寄せられ、派遣に向けての意欲を高めていた。

(道・道教委 2017-06-15付)

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