留学・海外進学セミナー―道教委 経験もとに高校生を激励 海外進学の大学生が講師に(道・道教委 2017-06-14付)
現役学生がプレゼンテーションやパネルディスカッションを行った
道教委は十日、TKP札幌カンファレンスセンターで二十九年度道高校生留学・海外大学進学セミナーを開いた。NPO法人留学フェローシップ共催。国内の高校から海外の大学に進学した現役学生が講師などを務め、自身の経験をもとに、海外留学・進学を目指す高校生にエールを送った。
同セミナーは、グローバル人材育成のため、高校生に国際的な視野をもたせ、海外留学や海外大学進学への意欲を高め、安心・安全に海外留学・大学進学を行うことが目的。海外留学・進学に関心のある高校生と保護者三十三人が参加した。
共催の留学フェローシップは、海外の大学に進学した現役学生や高校の教員などで組織するNPO。海外進学を目指す高校生の支援などに取り組んでいる。
セミナーでは、留学フェローシップから留学キャラバン隊のメンバー七人が講師や運営を担当した。
冒頭、高校教育課の三条歩主幹があいさつ。「海外生活経験の有無だけではなく、留学や海外大学への進学で得られる経験は大変貴重。特に、高校や大学という、人生で最も多感な時期に海外で生活することは、多くのことを吸収し、視野を広げ、自分自身を大きく成長させる機会となる」と指摘した。その上で、セミナーのプログラムを通し「自分に合った留学先や進学先について考える機会としてほしい」と呼びかけた。
続いて、在札幌米国総領事館や留学斡旋団体などの担当者が、それぞれの立場から、海外留学・進学について説明。会場内にブースを設け、個別相談にも応じた。
午後からは、留学キャラバン隊によるワークショップを行った。
まず、学生三人が、海外進学を志した理由や準備した内容、大学生活の様子などをプレゼンテーション。学生の一人は「大学は自由が広がる場所。自分で取捨選択し、自分を意識する場所でもある」と大学生活を紹介した。
ほかの学生は、進路選択や大学生活の中で大きな不安を抱えながらも「不安を避けるのではなく、不安に向き合い、管理できる強い人間になりたいと思った」と振り返り「不安に向き合うには、人それぞれのやり方があると思う。どうか、不安を避けず、向き合ってほしい」とメッセージを送った。
いろいろと迷い、葛藤しながら進路を選択したという学生は「たとえ一貫性がないようにみえても、それまでの道にこだわらず、そのときのベストの選択をしてほしい」と呼びかけた。
そのあと、ラジオ番組形式で、パネルディスカッションを行った。リスナーに見立てた参加者からの質問に答える形で、大学生活で楽しかったことやとまどったこと、言葉の面で困ったことなどを紹介した。
引き続き、生徒と教員・保護者に分かれてワークショップを行った。
(道・道教委 2017-06-14付)
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