発達障がいなどへの支援事業―道・道教委 石狩市など16地域指定 教育相談、支援体制を充実
(道・道教委 2017-06-13付)

 道の障がい児等支援連携体制整備事業、道教委の特別支援教育総合推進事業「発達障がい支援成果普及事業」の二十九年度推進地域に、全道十六地域が決定した。新規は石狩市や室蘭市など九地域。保健・福祉と教育との連携によって、発達障がいを含む特別な教育的支援を必要とする子どもとその保護者への一貫した支援体制を整備するもの。各推進地域では、早期からの教育相談、支援体制の充実を図り、保健福祉・教育の合同による研修会、会議等を開くなどして、成果の普及を図っていく。

 発達障がいを含む特別な教育的支援を必要とする子どもに対して切れ目のない一貫した支援を行うため、昨年度から取り組んでいるもの。

 道保健福祉部は障がい児等支援連携体制整備事業、道教委は特別支援教育総合推進事業「発達障がい支援成果普及事業」として、両機関の連携・調整のもと実施している。

 発達障がいのある子どもとその保護者への早期からの教育相談、支援体制の充実を図るため、全管内に推進地域を指定。

 各地域では、『支援体制づくり取組事例集』を活用し、保健・福祉担当課や教育委員会などが連携した取組を実施する。研修会、会議等を通じて、推進した取組内容や成果等を発表。取組の成果を広く道内に普及し、発達障がいの可能性のある子どもとその保護者に対する支援の充実を図る。

 各地域における取組の成果は、『支援体制づくり取組事例集』の追補版に取りまとめ、道立特別支援教育センターのWebページに掲載する予定。

 各管内の推進地域はつぎのとおり。

▽空知=美唄市

▽石狩=石狩市(新)

▽後志=共和町

▽胆振=室蘭市(新)

▽日高=浦河町(新)

▽渡島=八雲町(新)

▽桧山=厚沢部町(新)

▽上川=美瑛町、愛別町(新)

▽留萌=天塩町(新)

▽宗谷=稚内市

▽オホーツク=大空町(新)

▽十勝=芽室町

▽釧路=標茶町

▽根室=羅臼町、標津町(新)

◆推進校は64校・園―道教委

 道教委は、特別支援教育総合推進事業「発達障がい支援成果普及事業」の推進校として、全道六十四校・園を決定した。新規は美唄市立東小学校など三十五校・園。各推進校では、「校内研修プログラム」や『通常の学級における特別支援教育の視点を生かした実践事例集』『支援体制づくり取組事例集』を活用した校内研修、実践研究を実施。全教員が発達障がいの特性に応じた指導や支援の在り方等への理解を深め、専門性向上を図る。

 推進校はつぎのとおり。

▽空知=美唄市立栄幼、美唄市立中央小、美唄市立東小(新)、美唄市立美唄中、美唄市立東中(新)、美唄尚栄高

▽石狩=石狩市立生振小(新)、石狩市立石狩中(新)、当別高(新)

▽後志=共和町立はまなす幼児センター、共和町立北辰小、共和町立共和中、共和高

▽胆振=室蘭市立蘭北小(新)、室蘭市立室蘭西中(新)、室蘭工業高(新)

▽日高=平取町立平取小、新ひだか町立三石小(新)、平取町立平取中、新ひだか町立静内第三中(新)、平取高、静内農業高(新)

▽渡島=八雲町立八雲小(新)、八雲町立八雲中(新)、八雲町立野田生中(新)、八雲高(新)

▽桧山=厚沢部町立鶉小(新)、厚沢部町立鶉中(新)、桧山北高

▽上川=愛別町立愛別幼、愛別町立愛別小(新)、愛別町立愛別中(新)、幌加内高

▽留萌=留萌市立東光小、初山別村立初山別中(新)、遠別農業高

▽宗谷=稚内市立稚内港小、稚内市立稚内南中、豊富高、稚内高(定時制、新)

▽オホーツク=湧別町立上湧別小、湧別町立芭露小(新)、湧別町立湧別中、湧別高

▽十勝=清水町立清水幼、芽室町立芽室西小、芽室町立芽室小(新)、芽室町立芽室南小(新)、芽室町立上美生小(新)、更別村立更別小(新)、更別村立上更別小(新)、清水町立清水小(新)、更別村立更別中央中、清水町立清水中(新)、更別農業高

▽釧路=標茶町立標茶幼、標茶町立虹別小(新)、標茶町立虹別中(新)、標茶高

▽根室=別海町立中西別幼(新)、羅臼町立春松小(新)、標津町立川北中(新)、根室市立海星中(新)、根室西高

(道・道教委 2017-06-13付)

その他の記事( 道・道教委)

学校サポーター派遣前研修会釧路会場 支援の方法など伝える 大学生らに講義等―道教委

学校サポーター事前研修  【釧路発】道教委は十日、道教育大学釧路校で、二十九年度学校サポーター派遣前研修会(釧路会場)を開いた。釧路市内の大学生等四十三人が参加。学習支援の方法などに関する講義や演習を通して、派遣へ...

(2017-06-15)  全て読む

留学・海外進学セミナー―道教委 経験もとに高校生を激励 海外進学の大学生が講師に

留学セミナー  道教委は十日、TKP札幌カンファレンスセンターで二十九年度道高校生留学・海外大学進学セミナーを開いた。NPO法人留学フェローシップ共催。国内の高校から海外の大学に進学した現役学生が講師など...

(2017-06-14)  全て読む

オホーツク局が地域未来づくり会議 郷土愛育む取組を協議 特産品用いた料理開発など

地域未来づくり会議  【網走発】オホーツク教育局は五日、清里高校で二十九年度第一回管内地域未来づくり会議を開いた。小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業研究指定校の校長らが取組の一環として清里町の特産品を活用し...

(2017-06-13)  全て読む

志願者総数355人の減に 30年度教員採用候補者選考検査

 道教委は、道と札幌市の三十年度公立学校教員採用候補者選考検査の志願状況を発表した。志願者総数は、前年度と比べ三百五十五人減の五千三百六十三人。養護教諭を除くすべての受検区分で志願者が減少し...

(2017-06-13)  全て読む

北私幼と道が意見交流 子どもの未来語り合う 幼児教育テーマに高橋知事と

北私幼道子どもの未来を語る会  道と道私立幼稚園協会(北私幼、川畠教孝会長)は八日、知事公館で「子どもの未来を語る会」を開いた。道内における幼児教育の現状、これからの幼児教育をテーマに意見を交換。「若い世代の人間が子ども...

(2017-06-13)  全て読む

道教委が時間外勤務等縮減推進会議 保護者や地域の理解必要 部活動休養日設定の意義など

時間外勤務等縮減推進会議  道教委は八日、道庁別館で二十九年度第一回時間外勤務等縮減推進会議を開いた。部活動指導の見直しや労働時間の把握・記録などについて協議した。部活動指導については「休養日の意義や必要性を保護者、...

(2017-06-12)  全て読む

CS協議会の実施計画決定―道教委 道北皮切りに4会場で 講話、実践発表など実施

 道教委は、本道におけるコミュニティ・スクール(CS)の取組充実に向けた「CS協議会」の実施計画を決定した。道北会場(八月二十六日、上川総合振興局)を皮切りに、全道四ブロックで開く。制度の適...

(2017-06-12)  全て読む

子どもの生活実態調査結果―道まとめ 授業理解度と収入に相関 年収階層別に教育状況分析

年収階層別回答表  道は、「北海道子どもの生活実態調査」の報告書を取りまとめ、七日の道議会少子・高齢社会対策特別委員会で報告した。子どもの教育について、世帯の年収階層別にみると、年収が下がるのに伴い、学校の授...

(2017-06-09)  全て読む

道産業教育審議会が第3回会合 礼儀・道徳の指導充実を グローバル人材育成などで協議

道産業教育審議会会合  道産業教育審議会(吉田勝彦会長)は七日、道庁別館で第二十六期第三回会合を開いた。グローバル社会に対応できる資質・能力等をテーマに審議。情報伝達能力の向上、礼儀・道徳面の指導の充実を求める声...

(2017-06-09)  全て読む

PTAアンケート結果―道教委 「平日の宿題」最も増加 学力向上に向けた取組要望

PTAアンケート結果  本道の子どもたちの学力向上のため、保護者は学校に対し、「習熟度別少人数指導」「長期休業期間の補充的な学習サポート」「平日の宿題」などを求めていることが、道教委の二十八年度北海道の教育に関す...

(2017-06-08)  全て読む