北私幼と道が意見交流 子どもの未来語り合う 幼児教育テーマに高橋知事と
(道・道教委 2017-06-13付)

北私幼道子どもの未来を語る会
子どもを育てやすい環境整備の重要性を確認した

 道と道私立幼稚園協会(北私幼、川畠教孝会長)は八日、知事公館で「子どもの未来を語る会」を開いた。道内における幼児教育の現状、これからの幼児教育をテーマに意見を交換。「若い世代の人間が子どもを生み、育てやすい環境を具体的な形で示すことが大事」「地域活性化に向けて、少しでも幼児教育が貢献できれば」との意見が挙がった。

 北私幼からは、川畠会長、近藤宏副会長、佐藤三幹副会長、前田元照副会長、佐藤三幹副会長ら役員九人が出席。道からは、高橋はるみ知事、辻泰弘副知事ら五人が出席した。

 はじめに、高橋知事があいさつ。少子高齢化などの課題を踏まえ「これからの北海道を支える子どもをいかに育んでいくか、その原点が幼児教育だと確信している。第一線に立つ皆さんに、様々な課題、行政との連携の在り方など、話を伺いたい」と期待した。

 川畠会長は、道内の私立幼稚園の現状を説明。子ども・子育て支援新制度への対応、職員の就労環境の変化、保護者のニーズの多様化などを伝え、九月二十九・三十日の二日間にわたり、札幌市内で北私幼教育研究大会を開催することを報告した。

 続いて「幼児教育の現状」「これからの幼児教育」をテーマに意見を交換。北私幼の副会長、各理事が自然体験、体力づくり、英語遊びなど、特色ある幼稚園の取組を紹介したほか、保護者の情報交換や悩み相談の場として、幼稚園を開放する取組が広まっていることなどを報告した。

 また、少子高齢化、過疎化が進む中「若い世代の人間が子どもを生み、育てやすい環境を、具体的な形で示すことが大事」「地域活性化に向けて、少しでも幼児教育が貢献できれば」との意見が挙がった。

 澤田豊顧問は、保育所、幼稚園、認定子ども園における幼児教育の無償化、教職員の処遇改善等を盛り込む「幼児教育振興法」制定に向けた昨今の動きを伝えた。

 最後に高橋知事は「それぞれの地域が抱えている課題、幼児教育における皆さんの創意工夫などを勉強させていただいた。また、話を聞く機会をつくりたい」と述べた。

(道・道教委 2017-06-13付)

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