北斗市校長会が研修会開く　部下職員と意識の共有を　元長万部町教育長・道幸氏講演

（関係団体 2017-06-16付）

道幸氏が管理職に必要な能力などを説明した

　【函館発】北斗市校長会（髙橋徹会長）は七日、北斗市総合文化センターで、学校経営・運営研修会を開いた。市内小・中学校の校長や教頭、主幹教諭など二十五人が参加。元長万部町教委教育長の道幸拓志氏による講演などを通して、管理職としての資質・能力向上に向けて、研鑚を積んだ。

　同研修会は、教育課題の解明に向けた研修を行い、市内小・中学校の管理職や主幹教諭、専門的教職員等を目指す後継者の育成を図ることが目的。

　開会式では、髙橋会長があいさつ。「きょう学んだことが子どものためになり、参加者の資質・能力向上につながってほしい」と期待を寄せた。

　来賓あいさつでは、北斗市教委の永田裕教育長が「本研修会で資質・能力の向上に努め、管理職への近道としてほしい」と積極的な姿勢での参加を呼びかけた。

　講演では、道幸氏が「管理職・スクールリーダーに期待すること」と題して講話。自身の経験談などを交えながら、部下職員をまとめる人間に必要な能力や子どもとの接し方などを説明した。

　道幸氏は、冒頭、人事異動などで、管理職として新しい学校に配置された際の注意点として「新しい学校で感じた異変は、一年目の時点で改善・対応に努めることが必要」と強調し、速やかな対応が問題未然防止や自身の信頼に大きくかかわると説明した。

　また、保護者や部下職員との関係では「子どものことを知らない管理職は信頼されない。子どもと直接ふれ合うことで大きな問題の防止につながることもある」とし、児童生徒との積極的な交流を求めた。そのほか「市町教委との連携の重要性」「多様な問題に関して当事者意識をもった対応」を強く要請した。

　最後に、道幸氏は「自身が勤める学校で育つ子どものために何ができるのかをしっかり考え、部下職員と意識を共有してほしい」と話し、学校の方針を職員全体で共有する重要性を説明した。

　講演のあと、教頭や主幹教諭を対象とした研修会を開催。論文指導に関する講座を実施した。

(関係団体 2017-06-16付)