【解説】２８年度障害者の就職状況

（解説 2017-06-29付）

　二十八年度にハローワークを通じて就職した障害者の就職件数は、前年度の九万百九十一件から、三・四％増の九万三千二百二十九件と、八年連続で過去最高を更新したことが厚生労働省の調査で分かった。

障害種別では、身体障害者が三・八％減、二万六千九百四十件、知的障害者が一・九％増、二万三百四十二件、精神障害者が七・七％増の四万一千三百六十七件、その他の障害者が一九・五％増の四千五百八十件。

　新規求職申込件数は二・五％増の十九万一千八百五十三件で、就職率（就職件数／新規求職申込件数）も〇・四ポイント増の四八・六％と、七年連続で上昇。

　就職先を産業別でみると、医療・福祉が三万五千三百八十六件で最も多く、製造業一万二千二百六十八件、卸売・小売業一万一千五百四十七件と続く。前年との比較では、金融業・保険業（五・八％減）が減少しているのに対して、公務・その他（一四・〇％増）、医療・福祉（四・七％増）などが増加している。

　解雇数は一千三百三十五人で、前年度を七・一％、百十三人下回った。

　道内の就職件数は四千五百九十七件で、過去最高だった前年度に比べ〇・七％減とほぼ横ばいとなった。身体障害者が五・六％減、一千二百五十四件、知的障害者が七・一％増の一千三十二件、精神障害者が三・七％減の二千二件、その他の障害者が二〇・二％増の三百九件。

　新規求職申込件数は三・九％増の九千二百三十四件。就職率は四九・八％と、過去十年で最も高かった前年度を二・三ポイント下回った。

　産業別でみると、前年度同様、医療・福祉が二千九十六件で最も多く、卸売・小売業五百六十一件、製造業三百九十七件など。解雇者数は六十六人で、前年度を十五人上回った。

(解説 2017-06-29付)