帯広工業高で建設産業説明会　道路整備の役割を理解

（学校 2017-06-30付）

説明会には環境土木科の１年生３５人が参加した

　【帯広発】帯広工業高校（金谷秀幸校長）は二十日、同校で建設産業の仕事・役割説明会を開いた。開発局帯広開発建設部、十勝総合振興局帯広建設管理部、帯広建設業協会、十勝測量設計協会などで構成する「十勝建設産業の未来を考える会」が主催したもの。参加した環境土木科の一年生三十五人は真剣な面持ちで担当者の説明に耳を傾け、建設産業に対する理解を深めていた。

同会では、十勝管内における建設産業の担い手確保に向け、建設業界と公共工事発注官庁、教育機関の学校が一体となって各種取組を展開している。

　この日は、施工業者、建設コンサルタント、発注官庁の担当者が「道路ができるまで」をテーマに計画の立案から設計、施工、維持に至るまでの流れをそれぞれ説明した。

　このうち、設計の説明では、各担当者がスクリーンに図面を示し、専門用語なども分かりやすく解説したほか「道路の整備による効果は」などと質問を投げかけながら進行した。

　質疑応答では、生徒たちから「移転した家の補償は誰がするのか」「一つの道路をつくるのに要する費用は」「計画から施工までに何人くらいの人が携わるのか」などの質問が挙がっていた。

　参加した生徒は「説明会で学んだことは、きっと今後の進路選択に役立つと思う」と感想を述べていた。

(学校 2017-06-30付)