札幌啓北商業高SPH講話 未来に向かい意識高める 札幌市職員が観光などテーマに
(学校 2017-07-03付)

札幌啓北商業高SPHの講話
1年生240人が札幌市の課題等について理解を深めた

 本年度、文科省のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)の指定を受けた札幌啓北商業高校(尾崎寿春校長)は六月二十二日、観光に関する講話を実施した。一年生二百四十人が参加。札幌市職員を講師に招き、市が行っている観光の振興に向けた取組等を学んだ。

 SPHでは、先進的で卓越した取組を行う専門高校を指定。社会の第一線で活躍できる専門的職業人を育成することを目的に、調査研究を行うこととしている。

 同校では、本年度から三年間にわたり「マネジメント能力を身に付けた職業人の育成~札幌の未来を担う人材の育成」をテーマに、大学、研究機関、企業等と連携し「観光」「MICE」「起業家教育」などの先進的な取組を行う。

 同事業の一環として、今回の講話を実施。札幌市の現状や課題を認識し、札幌の将来像に向け、生徒が何ができるのかを考える機会とすることを目的としている。

 講話では、札幌市まちづくり政策局の阿部恵輔企画担当係長が、札幌市の人口の将来展望や基本目標、施策を示した「さっぽろ未来創生プラン」を解説。阿部企画担当係長は、市の人口について、若年層の道外への人口流出が多いほか、二十一年から死亡数が出生数を上回る状態が続いていることを紹介。今後五十年間で四十八万人の減少が見込まれることを説明した。

 続いて、同プランに示されている、目指すべき札幌の将来の実現に向けた基本目標「安定した雇用を生み出す」などを提示。産業競争力の強化などに取り組んでいることを紹介した。

 また、海外展開の強化に向けて「食産業の高度化」「戦略的な情報発信」などを一連の流れとして行い、グローバルな都市間競争に勝てるよう「札幌の特徴を見いだしながらやっていくことが大切」と強調した。

 講話のあとに、質疑応答を実施。生徒は、人口が減少するのに当たって「十五歳、十六歳の僕たちにどんな問題が起こってくるのか」など、積極的に質問していた。

 生徒謝辞では、一年A組の佐藤康誠君が、講話を通して「学んだものを自分のものにして、社会に貢献したり札幌のまちがもっとよくなるように努力したい」と話した。

 同校では、このあとの授業で、講話で得た知識をクラスごとのグループで共有し、市の課題や解決方法について話し合うグループ討議も実施。今後は、七月上旬からクラスごとに討議の内容等の発表を行う予定となっている。

(学校 2017-07-03付)

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