旭川市知新小が工事見学会に参加 現場のスケールを体感 建設中の水門など見学(学校 2017-07-03付)
児童は、見学を通し、建設業への興味・関心を高めた
【旭川発】旭川市立知新小学校(川島政吉校長)の六年生三十三人と保護者九人は六月二十六日、旭川建設業協会(川島崇則会長)と開発局旭川開発建設部が共催する現場見学会に参加した。建設中の水門を見学したほか、重機の試乗体験やドローンの実演飛行を通し、工事現場のスケールの大きさを体感した。
同校では、六年生の総合的な学習の時間で職場体験学習をはじめとしたキャリア教育を展開している。こうした中、同協会、同部が初の試みとして工事現場見学会を企画。同校に参加を呼びかけ、実現した。
見学会は、昨年、市内で大規模な台風災害が発生したことから、小学生とその保護者にインフラ整備がどのように社会の役に立っているのかについて理解を深めてもらうことが目的。加えて、将来の仕事として建設業に興味をもってもらうこともねらっている。
この日、荒井建設㈱と㈱橋本川島コーポレーション、大北土建工業㈱が共同企業体を組んで施工している、同部発注の「ウッペツ川水門建設第一期工事」を見学した。
児童は現場で担当者から河川工事の意義や堤防の仕組み、作業工程などについて説明を受けた。
つぎに、二グループに分かれてバックホーの試乗を体験したほか、ドローンの実演飛行を見学。重機の運転席に乗り込んだ児童は「すごい」「かっこいい」と瞳を輝かせていた。また、地上の様子をモニターに映し出すドローンに児童や保護者は興味津々。「どのくらいの高さまで飛べるの」「一台いくらするの」などと熱心に質問していた。
おわりに、現場を一望できる高台に移動し、建設中の水門を見学した。
参加した児童は「普段見ることのできない工事現場を、体験しながら知ることができて楽しかった。建設業に興味をもつことができた」、保護者は「現場で働く人の話を聞き、工事の様子を実際に目にすることで、子どもたちにとってよい勉強になった」と振り返っていた。
千葉昌之教頭は「本校では児童の進路選択の幅を広げるため、職場体験学習を取り入れているが、見学会の申し出は非常にありがたい。子どもたちもすごく喜んでいる」と述べていた。
同協会建協では「生で現場を見る機会はなかなかないので貴重な体験。九月にも同様の見学会を予定しているので、今後もこうした取組を続けていきたい」と話している。
(学校 2017-07-03付)
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